獣の病の原因(ブラッドボーン/Bloodborne)
獣の病の原因について徹底考察
★はじめに
まどろっこしい文章を考えるのがめんどくさいので劇中のテキスト、あるいは台詞から分かる事だけを切り抜き、淡々と考察していきます。ですが、分かり易いように最初に獣の病の原因についてはっきしと答えを明示しておきましょう。
獣の病の原因は…ずばり「秘密」です。
ふざけてる訳じゃあないです。そう、獣の病の原因は「秘密」なんです。では考察開始
☆第一章
獣の病の原因ってなんだろう?
■狩人の夢のメモ
忌々しい狩人の悪夢に囚われ、だが逃れたければ獣の病蔓延の原因を潰せ。さもなくば、夜はずっと明けない
A.このメモから分かる事は主人公の夜が明ける為には獣の病の原因を潰せばいいみたいですね
■一階病室、自筆の走り書き
「青ざめた血」を求めよ。狩りを全うするために
B.狩りとは獣を狩る事です。この獣には幾つかの解釈が出来ますが、ここでは獣の病と解釈してみましょう。AとBを繋ぐと、主人公は獣の病を治す(狩る)為に獣の病の原因を潰そう(獣狩りをしよう)としている訳です。そしてそれを行う為には「青ざめた血」を求めればいいみたいです。
■隠し街ヤハグルメモ
メンシスの儀式を止めろ。さもなくば、やがて皆獣となる
・どうやら獣の病はメンシス学派の儀式が関わっている様です
■同じくヤハグルのメモ
狂人ども、奴らの儀式が月を呼ぶ
・どうやらその儀式によって月を呼んでいるみたいです
■ヤハグルメモ
悪夢の儀式は赤子と共にある 赤子を探せ。あの泣き声を止めてくれ
○ちょっとまとめますか
メンシスの儀式は赤子と共にありその赤子の泣き声(儀式)によって月を呼んでいる見たいです。
■旧市街メモ
赤い月は近く、この街は獣ばかりだ。きりがない
C.なんか赤い月が近付くと獣が蔓延るみたいですね。
メンシスが呼んでいる月は赤い月なのかな?
■ビルゲンワースメモ
赤い月が近づくとき、人の境は曖昧となる
・どうやら赤い月が原因で人の境が曖昧になるみたいです。境が曖昧になると「C」みたいに獣ばかりになるんですかね?
★まとめ
メンシスが儀式で呼んだ赤い月が人を獣にしてしまうみたいです。んー、でも待てよ?じゃあ赤い月ってなんだろう?
☆第二章
赤い月ってなんだろう?
■ヤハグルメモ
狂人ども、奴らの儀式が月を呼び、そしてそれは隠されている。秘匿を破るしかない
・メンシスが儀式で呼んだ赤い月は隠されているみたいですね。何に隠されているんでしょうか?
■ビルゲンワースメモ
あらゆる儀式を蜘蛛が隠す。露わにすることなかれ
・どうやら蜘蛛というのが色々な儀式を隠してるみたいです
■オドン教会メモ
ビルゲンワースの蜘蛛が、あらゆる儀式を隠している。
・どうやらビルゲンワースの蜘蛛が赤い月を隠してしまっているみたいですね あ、これ多分白痴の蜘蛛、ロマの事ですね
■幼年期のはじまりエンディング考察(解釈=妄想)つまりこれは個人の解釈により断定は出来ないものです。
主人公が3本目のへその緒を3本使いゲールマンを倒すと"赤い月をバックに月の魔物が顕現します。"この事から赤い月は月の魔物ではないか?と推考する事が出来ます。
・月の魔物ってなんぞや?
■教室棟のメモ
ローレンスたちの月の魔物。「青ざめた血」
・月の魔物は「青ざめた血」という名前みたいです
★まとめ
赤い月は月の魔物で月の魔物は「青ざめた血」というみたいです。そして赤い月は「獣の病の原因」なので、これを紡ぐと「青ざめた血」が「獣の病の原因」となる様です。理系の方の為に分かりやすく書くとこうなります。
赤い月=月の魔物
月の魔物=青ざめた血
赤い月=獣の病の原因
獣の病の原因=青ざめた血←今ここ考察中
さて、1番最初に戻りましょうか
■一階病室、自筆の走り書き
「青ざめた血」を求めよ。狩りを全うするために
・獣(獣の病)狩りをする為に「青ざめた血」を求めよって繋がりましたね。 言っている事は初めからなんにも変わってません。ただ理屈は通った訳です。
☆第三章
青ざめた血ってなんだろう?前編
どんどん考察っぽくなって来ました。ここからが本番ですよ。
■オドン教会メモ
ビルゲンワースの蜘蛛が、あらゆる儀式を隠している。見えぬ我らの主も。ひどいことだ。頭の震えがとまらない
・蜘蛛が隠していたのはどうやら赤い月だけでは無い様です。オドン教会にある事から見えぬ我らの主とは姿なきオドンの事だと推考出来ます。
オドンてなんぞや?
■姿なきオドンtxt
上位者オドンは、姿なき故に声のみの存在である。人であるなしに関わらず、滲む血は上質の触媒であり、それこそが、姿なきオドンの本質である。
D.オドンには姿がなく、滲む血は上質の触媒でありそれこそがオドンの本質みたいです。 もう既にややこしすぎる、整理すると滲む血は触媒でそれがオドンらしいです。
滲む血ってなんだよ
■幼年期のはじまりエンディング解釈(妄想)つまりここは断定出来ませんので考察の余地という事になります。
・蜘蛛の秘匿を破り顕現したのは偉大なる上位者「赤い月=月の魔物=青ざめた血」です。ではオドン教会のメモにある蜘蛛に隠されていた「見えぬ我らの主」はどこに行ったのでしょうか?蜘蛛の秘匿を破り現れた赤い月ではないでしょうか?
違います。オドンは「滲む血」であって「青ざめた血」ではありません。何故なら「滲む血」は「触媒」なんです。主人公が秘匿を破り「青ざめた血」が"顕現"する前に…おっと失礼しました。"目視"する前に何を取り入れましたっけ?
■3本目のへその緒
使用により啓蒙を得るが、同時に、内に瞳を得るともいう
・そう「瞳」です。主人公は内に瞳を得る事によって「青ざめた血」が見える様になったのです。こう解釈すれば「瞳」が「触媒」になっているという解釈が出来るようになります。つまり、滲む血は触媒で触媒とは瞳の事だったみたいですね。
○整理しましょうか
滲む血=触媒
触媒=オドン
滲む血=瞳
瞳=オドン
○余談
ちょっと休憩しましょう、触媒って難しい言葉ですよね。息抜きに触媒について語りましょうか。この触媒っていうのは映画の「スクリーン」みたいなものです。光(映像)だけ飛ばしても私達は映像を目視(認識)する事は出来ませんよね?瞳(触媒)と言うのはスクリーンみたいなものなんですよ。ちなみに映像が「青ざめた血」ね。
さて、瞳=オドンという考察をしましたが瞳には色々な「意味」があります。それは例えば認識する者によって世界そのものの在り方が変わってしまう様なね。ちょっと追い付けない人の為にペースを落としましょう。
オドンが瞳ではないか?と言う事についての補完という形で少し話をそらします。
滲む血は触媒…触媒はオドンの本質…瞳は触媒で…故に瞳はオドンなのでしょうか?
○補完
■オドンの蠢き
「蠢き」とは、血の温もりに密かな「滲み」を見出す様である。
・オドンの蠢きは「滲む血」を見出す様です
■実験棟最上階の頭の脳液txt
脳液とは、頭の中で瞳になろうとするその最初の蠢きであるという
・脳液とは瞳になろうとする最初の蠢きであるという…ん?瞳はオドンで…脳液の蠢きは…いえオドンの蠢きは…「滲み(瞳)」を見出す。 あれ、待てよ?
■オドンの蠢きtxt
「蠢き」とは、血の温もりに密かな「滲み」を見出す様であり、狩人の昏い一面、内臓攻撃により、水銀弾を回復する。人であるなしに関わらず、滲む血は上質の触媒であり、それこそが、姿なきオドンの本質である。故にオドンは、その自覚なき信徒は、秘してそれを求める。
・オドンの自覚なき信徒は秘して「滲み」を見出す。
そしてこのカレル文字は偽フカさんからドロップするものになります。つまり偽フカさんが「自覚なき信徒」だとするなら、彼女がやっていた「治験」の全貌が明らかになってきます。
その治験とは星界の使者の頭から脳液を取り出し滲み(瞳)を見出していた訳ですね。
■脳液
薄暗いアメーバ状の脳液。プルプルと弾力がある。
■偽フカ台詞
…ああ、気持ち悪い…あなた、分かる? 私、ついにここまできたの、見えてるのよ… やっぱり私は、私だけは違う。獣じゃないのよ だから…ああ、気持ち悪いの…選ばれてるの… 分かる?"頭の中で蠢いてるの"… 幸せなのよ… ヒヒヒッ、ヒヒヒヒヒッ…
・一体偽フカさんには何が見えていて頭の中で何が蠢いていたんでしょうね
★まとめ
さて、瞳をオドンと解釈すると新たな啓蒙が見えてきました。ですが私達が知るべきは「獣の病の原因」でそれを知る為に「青ざめた血」を知る事だったはずです。しかしこれを語るにはまず瞳(触媒)について理解する必要があった訳なのです。話は大きくそれましたがそれにはちょっとした訳があったって事ですね。
(瞳がオドンと言うには少し語弊がありそうです。オドンとは瞳になろうとする「蠢き」なのですから。)
☆第四章
瞳ってなんだろう?
第四章はささっと終わらせちゃいましょうか。瞳がどう言った存在なのかを理解出来れば「青ざめた血」が一体何なのか?そしてそれこそが「獣の病の原因」だと分かるからです。
■上位者の叡智
かつてビルゲンワースのウィレームは喝破した 「我々は、思考の次元が低すぎる。もっと瞳が必要なのだ」
・瞳というのは思考の次元を高める為の物みたいです。
■へその緒偽フカ
かつて学長ウィレームは「思考の瞳」のため、これを求めた。脳の内に瞳を抱き、偉大なる上位者の思考を得るために。あるいは、人として上位者に伍するために
・瞳を持つと上位者の思考を得るみたいですね
■上位者の叡智
上位者と呼ばれる諸々の存在 神に近い彼らの、失われた叡智の断片。使用により多くの啓蒙を得る
・上位者の叡智を得ると啓蒙を得るみたいです。つまり啓蒙は上位者の叡智である事にもなりますよね。
ここに答えがありそうです。
■上位者の叡智考察
叡智という言葉の持つ意味はずばり「すぐれた知恵。深い知性。 真実在や真理を捉らえることのできる最高の認識能力」
・一々長ったらしくてすみませんね。ですがここまで理屈を通さなければ妄想だのなんだの言われるのでまず証拠を提示しなければいけないのです。瞳とは上位者の思考でそれは真実在を捉える事の出来る「認識能力」みたいです。
はい、漸く話が進められそうです。「瞳(認識能力)」を得て私達は初めて「青ざめた血」を、あの「姿(真実在)」を認識する事が出来たのです。逆に考えると真実でない「青ざめた血」が存在する事になるんです。それこそが「獣の病の原因」なんです。私達はそれを既に知っている筈です。
では、思考の次元を我々人間の次元まで下げていきましょう。私達の思考の次元は高すぎたのです。
☆最終章
青ざめた血ってなんだろう?後編
■輸血液
血の医療で使用される特別な血液。HPを回復する ヤーナム独特の血の医療を受けたものは 以後、同様の輸血により生きる力、その感覚を得る 故にヤーナムの民の多くは、血の常習者である
・この血はヤーナム独特の血の医療みたいですね。そしてその民の多くは輸血済みみたいです
■白い丸薬
毒を治療する小さな丸薬 かつて旧市街を蝕んだ奇怪な病、灰血病の治療薬 もっとも、その効果はごく一時的なものにすぎず 灰血病は、後の悲劇、獣の病蔓延の引き金になってしまった
・おかしいですねえ、まるで白い丸薬以外の医療があって、その医療が獣の病蔓延の引き金になったみたいじゃあないですか。医療なのに病を呼ぶなんて不吉だ…
■病めるローランの汎聖杯
病めるローランの各所には、僅かに、ある種の医療の痕跡がある それは獣の病に対するものか、あるいは呼び水だったのか
・確かにある種の医療は獣の病の呼び水になったのだと解釈しましょうか。ならばヤーナム独特の血の医療が呼び水となって獣の病を引き起こしいる可能性も十分ありますよね。
その医療の源とは何でしょうか?
■アルフレート台詞
「医療教会」について
血の救い、その源となる聖体は、大聖堂に祀られていると聞いています
「ビルゲンワース」について
ビルゲンワースは、古い学び舎です。狩人なら知っているでしょう、ヤーナムの地下深くに広がる神の墓地、かつてビルゲンワースに学んだ何名かが、その墓地からある聖体を持ちかえり、そして医療教会と、血の救いが生まれたのです。
・ヤーナムの地下に広がる神の墓地から持ち帰った聖体が医療教会のはじまりとなったみたいです。
神の墓地って何でしょうか?その聖体とは何でしょうか? (大聖堂ってどこの事言ってんだよ…一杯あるじゃねえか…聖体がある場所かな?)
■トゥメルの聖杯
聖杯教会に安置されていた儀式聖杯、聖杯は神の墓を暴き、その血は狩人の糧になる …聖体を拝領するのだ…
・「聖体」を拝領するのだ… あ、ここに聖体があった訳だしアルフレートが言っていた大聖堂って旧市街の聖杯教会の事かあ〜、そういえばアルフレートはあそこで協力の鐘も鳴らしてくれてたな〜
どうやらこの「聖杯」は「神の墓」でありそれを暴けば「聖体」すなわち「医療教会の血の医療の源」の正体が分かるみたいです。そしてその源が思考の次元を下げたもう1つの「獣の病の原因」なのです。
■トゥメル=イルの大聖杯+汎聖杯
トゥメル=イルとは、トゥメル人の王ないし王都を意味する。それは、上位者の眠りを祀るトゥメル文明の末裔たちが せめて彼らの王を戴こうとした証しであろう。
トゥメルの王は伝統的に女性であり、代々古い名を継いだという
・神の墓を暴いていたらその最深部には上位者が眠っていた訳ですね。そしてそこに居たのはトゥメルの王でもあった訳です。また、それは伝統的に女性であったと言う
■トロフィー、トゥメルの女王ヤーナム
地下遺跡の血の女王「ヤーナム」を倒した証
・どうやらその王はヤーナムで間違いなさそうです
■トゥメルの聖杯
聖杯は神の墓を暴き、その血は狩人の糧になる。聖体を拝領するのだ
・ヤーナムの聖体を拝領するのだ。その血は狩人の糧となる
★終わり
ほう…「青ざめた血」ねえ… 確かに、君は正しく、そして幸運だ。まさにヤーナムの血の医療その秘密だけが…君を導くだろう
・まさに「ヤーナムの血」の医療その「秘密」だけが君を導くだろう。君は正しくそして幸運だ。なんせ始めからそれを既に求めていたのだから。
★補完・解釈
今回の考察「獣の病の原因」についてはこれにて終わりとさせて頂きます。そしてこれより先は考察の余地とさせて貰います。今、私達は1を知ったのです。冗談でもなんでもなくブラボの考察はここをスタートに、基軸に100まで広がります。
■ヤーナムの血、その秘密
つまりヤーナムの血が秘密で獣の病の原因、全ての元凶だったと言う訳ですね。
■学長ウィレームの警句
…我ら血によって人となり、人を超え、また人を失う
・我ら血によって人を失う…ウィレーム先生は最初から真実を語っていたではないですか。
■月見台の鍵
ビルゲンワースの二階、湖に面した月見台の鍵 晩年、学長ウィレームはこの場所を愛し、安楽椅子に揺れた。そして彼は、湖に「秘密」を隠したという
・ウィレームは湖に「秘密」を隠したという。そして湖に居るのは「ロマ」…と…「ヤーナム」ですよね?なんだウィレーム先生は最初から全て分かっていたんじゃあないですか。最早流石としか言えませんね。ウィレーム先生は「秘密」を湖に隠したんですよ。「獣の病の原因」を湖に隠したんですよ。そうすれば獣の病なんて蔓延りませんからね。
あれ?…ちょっと待てよ?
■シモン台詞
(悪夢に興味があるを選択)
…ほう、それはそれは…悪夢の内に「秘密」を感じ、それを知らずにいられない… あんたもう、ビルゲンワースの立派な末裔というわけだ。そういう狩人なら、この悪夢は「甘露」にもなる
・悪夢の内に秘密を感じその悪夢は甘露になるみたいですねえ。
「甘露」とは中国の伝承にある「甘い」雨です。
■シモン台詞
…時計塔のマリアを殺したまえ その先にこそ、秘密が隠されている…
・マリアを殺した先に「秘密」が隠されているみたいです
■時計塔のマリアの死体を漁る
死体漁りとは、感心しないな。だが、分かるよ。秘密は甘いものだ
・マリアとの敵対条件は「死体を漁る」事です。つまりマリアを殺した先の「死体を漁る」事がマリアにとって最も感心しない事なんです。その先に死体と思われる物は1つしかありません。ゴースの死体を漁ると出て来る者こそが「秘密」なんです。そして…
『「秘密」は「甘い」ものらしいです。』
つまり、「獣の病の原因」は「甘い」らしいです。「ヤーナムの血」は「甘い」らしいです。(匂い立つなあ…堪らぬ血で誘うものだ…えづくじゃあないか…)
■アリアンナの血
聖堂街の娼婦アリアンナの「施しの血」 彼女の血は「甘く」、HP回復に加え 一定時間スタミナの回復速度を高める 古い医療教会の人間であれば、あるいは気づくだろうか それは、かつて教会の禁忌とされた血に近しいものだ
・彼女の血は甘い
■実験棟患者アデラインの脳液
内なるものを自覚せず、失ってそれに気付く。滑稽だが、それは啓蒙の本質でもある。自らの血を舐め、その甘さに驚くように
・自らの血を舐めその「甘さ」に驚くように…
★終わり
ふふふ…分かるよ。秘密は甘いものだ。
「獣の病の原因」は「秘密」です。ゴースの死体から出てきたものはゴースの遺子…ではなく、それを奪った「老いた赤子」です。「老いた赤子」が齧ったそれが秘密の正体、ゴースの石なのです。そしてこれこそが禁断の血(果実)な訳です。
この血を集めて「瞳」を得て、それを「認識」した姿が「青ざめた血」なんです。そしてそれは…狩人が集めていたものは…求めていたものは…最初から「血の遺志=青ざめた血」でしたよね?まさに「Bloodborne」じゃあないですか、全ては「血から生まれる」のです。
■儀式の血
血はすべてを溶かし、すべてそこから生まれる。
▲終
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Bloodborneの考察に真実も答えもあろうはずはなく、故に得体は知れぬものだ。
上位者は何故赤子を失ったのか?(ブラボ考察/ブラッドボーン/bloodborne)
上位者は何故赤子を失ったのか?
まず初めに、宮崎ディレクターは上位者についてのインタビューでこの様に語っています。これを基に上位者と上位者が何故赤子失ったのか?について考察していきます。
■宮崎さんへのインタビューの記事一部抜粋
ブラッドボーンの世界では、なんらかの方法で「特別」に扱われる赤子たちは上位者を引き寄せる釣り餌となります。 上位者はみな、その境遇のために彼らの子どもを失くしていて、結果としてそれらの特別な赤子に惹かれてしまうのです。 赤子は上位者を呼ぶ方法の一つです。この物語の設定は大分前から温めていたものでした。 生物は強くなればなるほど、進歩すればするほど子孫を残すことがなくなります。人間でさえも、先進国であればあるほど出生率は下がりますよね? 話を元に戻すと、そのような事実がアイディアの根底にあるのではないかと思います。
○要約すると
「生物として高度に発達すると出生率は下がる事実がブラッドボーンのアイディアの中にある」と仰っているんですね。
①疑問:生物として高度な存在とは何か?
生物として高度な存在というのは死なない事なんじゃないかと仮定します。
・上位者は死んでも死なない生物
②疑問:死ぬってなに?
肉体が死ぬ事。つまり、上位者は肉体ではなく精神体を本体として生きている生物と解釈出来ます。肉体が死んだとしても精神のみで生き続けられるので肉体を捨てたという方が正しいでしょうか。
・上位者とは肉体的な死を迎えても精神(魂)のみで生きていける生物
★まとめ
こんなまわりくどい仮定や妄想をしましたが、劇中のテキストに答えがありました。 本当こういうのがブラッドボーンの考察の楽しい所です。まず最初に妄想を膨らませ、そして静かにその答え(ヒント)があり符号する感覚。
■月のカレル文字txt
悪夢の上位者とは、いわば感応する"精神"であり、故に呼ぶ者の声に応えることも多い
『悪夢の上位者とは精神体である』
話を戻しまして…この事が何故赤子を失っている事と結びつくのか?って言いますとね…答えは簡単でした。肉体がなければ生殖器(生殖能力)無くなりますよね?笑
★最後にブラッドボーンのあるテキストを引用して終わりにしようかと思います
■アデラインの脳液txt
内なるものを自覚せず、失ってそれに気付く、滑稽だがそれは啓蒙の本質でもある。自らの血を舐め、その甘さに驚くように
(ペニトルス=肉体)を失って初めてそれ(赤子を失った事)に気付く、滑稽だがそれが啓蒙(高度な生物=上位者)の本質でもある。
ブラボって下ネタ多い気がする、まあ赤子が題材になっている訳だし自然にそうなりますか(獣性99)
▼『人形の体液ゲールマンの精液説』
▲終
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Bloodborneの考察に真実も答えもあろうはずはなく、故に得体は知れぬものだ。
マリアとローレンスの考察+歌詞翻訳
★ローレンス戦bgm歌詞(和訳)
()内の言葉は補完です、またアルファベットが振ってある所は後述で補完します。この歌詞は全て自力で翻訳したものとなっておりますので初出です。また歌詞の翻訳についてはブラッドボーンっぽい言葉を選定してかつ文として成立する様に、一部改訂している部分をご留意下さい。
________________________________________
あなたは子供達に拝領(血の医療)を強制しました(A)
聖血は特別です
特別な聖血は秘匿します
また、私は今後人道主義(博愛主義)を掲げます(B)
聖血によって
_________________________________________
純正の脾臓は冒涜(血の医療)を受けます(C)
人生はそういうものではありません (人の命は冒涜されるべきではありません)
(血の医療を繰り返せば)いずれ獣の病は世界全体に広がるでしょう
ゴースの脾臓を持つ者は実験棟で命の冒涜(血の医療)を受けます(C)
それは(子供達に対する血の医療は)、私を悩ませます(D)
普通の生活は許されなかった(E)
_________________________________________
私は…心火を燃やし…私は…血を燃やした…(F)
血を恐れたまえよ(G)
_________________________________________
さあ、聖餐の準備が出来ましたよ(H)
聖血を…
病めるワインを持ってきました
ああ、毒のジュースを!
_________________________________________
○解説/補完
・読むのがめんどくせえ!って人は最後に簡単にまとめていますので全部飛ばしちゃってOKです
☆A (あなたは子供達に拝領を強制しました)
sacramentum=mysterium 聖奠(せいてん)の事 聖奠には聖餐(せいさん)と洗礼があるが、聖餐と解釈。そしてこの聖餐は拝領の事。拝領とは劇中で血の医療を示す言葉
・聖餐とは最後の晩餐の正式用語みたいなもの
・聖餐と凄惨を掛けているのが分かりますね。宮崎さんらしい
・mysteriumはミステリーではなく語源であるミュステリウム(聖奠)の事、ただでさえ翻訳厳しいのに同じ言葉をわざわざ分かりづらく入れ替えるのは宮崎さんらしいですが直訳絶対許さないマンすぎる
☆B (私は今後血によって人道主義を掲げます)
ブラッドボーンのモチーフとなっているヴィクトリア朝時代は"啓蒙主義(進歩主義)"の思想で現代の道徳的観念(人道主義)とは全く異なり、人道主義(マリアの思想)は劇中の彼等にとってはむしろ異端であり、その様は落葉のテキストに"ただ心が弱き故"と表現されている。
・進歩主義は謂わば、帰結(結果)主義の一種で、進化こそ全てという感じ。簡単に言うと『結果こそ全て!進化出来たらそれでよし!』な考えの人達。まさに医療教会やビルゲンワースの根幹たる思想そのものだ。
☆C (純正の脾臓は冒涜を待つ)
ゴース(純正)の脾臓を持つ者は血の医療(冒涜)を受けます
※ここはぶっちゃけ宮崎さんかなり意地が悪いと思う。訳させる気0、だが訳す。
マイルドに訳すと「純正の血液の網、それは冒涜を待ちます」になり、このままだと意味不明な文になる。
★要するに純正の脾臓と言うのは穢れた血族の事、以下解説
・網とは脾臓の事
・脾臓とは造血機能や血液の貯蔵機能を持つ臓器の一種でマリアが戦闘中に自己強化する際に血刃を刺している器官と推測する
・脾臓は網状の器官(臓器)
・正しい網とは、病巣の臓器(病んだ脾臓)ではないものとする
・病んだ脾臓は上手く血液が造れず、血液の貯蔵も出来なくなる。即ち"血のなき者"になる。これはゴースの呪いを受けている人間の事で、一般人はもれなく全員ゴースに呪われている。(詳しくは別記事で考察しています:全ての血のなき者)
※豆知識
現実の病気に脾臓、肝臓、脳、骨髄に異常をきたすゴーシェ病というものがある。脱線するので詳しくは割愛するが、その症状としてウィレームや星界の使者の特徴と重なる部分が多く、おそらくこれらのモチーフとなった元ネタだろうと推察しておく
・純正の脾臓を持つ者はゴースの脾臓を正しく遺伝した者達であり、特別な血液を持つ者、即ち穢れた血族達の事である。 この事からも実験棟で冒涜を受けている子供達はカインハーストの孤児達であると紐付け出来る(別記事:聖歌隊考察)
・冒涜とは非人道的な実験の事である。(マリア視点である事を留意)上位者視点の冒涜とは少し違う
♦︎まとめ
カインハーストから連れて来られた孤児(実験棟の患者)達は実験棟で命を冒涜した実験(血の医療)を待つことになる
☆D (私は子供達に対する実験で悩まされています)
はい、もうこれ答えですね。これ歌を歌っているのはマリアです 。子供達に対して慈悲の心を向けているのは劇中だと彼女くらいしか思い浮かびませんからね。Hacは女性形でつまり女性が悩んでいる事になる 。ゴースはラテン語表記だと男性形の〜ウスになるから歌っているのはマリアが濃厚
☆E (普通の生活は許されなかった)
直訳すると人生は許されない
・人生は許されなかった→人としての生き方は許されなかった→普通の生活は許されなかった。と曲げて解釈
☆F (私は心火を燃やし、そして血を燃やした)
・私(女)はめっちゃ怒って血を燃やしたって感じ。彼女(マリア)の血は燃えていましたよね。
☆G (血を恐れたまえよ)
直訳:毒が盛られていて恐ろしい事をあなたは知っている。 まじで意味がわかんない文になる
・毒は話の流れ的に血に掛かっていて血に毒が盛られてる事はお前も知ってるじゃん。って言ってます。おそらく、たぶん…?としか言えませんね。なのでここはかなり偏屈な訳をしました。 要するにここはブラッドボーン的に解釈すれば血(毒)を恐れたまえよって事なんじゃないかと
・そして毒を盛ったのはvenenaなので女性が毒を盛っている事が分かります。 日本語で例えるなら
元気ですわ
元気ですよ
みたいに男性か女性かで喋る言葉に変化が付くのと同じです。ラテン語やイタリア語等ではこれが顕著にあります。有名どこだとブラボーやブラーバの違い
☆H (聖餐の準備が出来ましたよ)
聖餐(Festiva)も上と同様に女性形ですのでワインを持ってきたのは女性である事が分かります。というかマリアが死んだふりをしている隣のテーブルの上にはワイングラスが…あっ(啓蒙が上がる音)
★おわり/まとめ
マリアがローレンスの孤児達に対する実験にぶち切れて自らの血に酔い暗殺(獣化させる)するお話です。この歌詞ではその理由と経緯について歌っている事になります。 ローレンスが何故燃えているのか「溶けている」のかが分かりますね。
☆おまけでゲールマン戦BGM歌詞和訳
The first hunter (Lyrics)
_____________________________________
狩人よ
私の高潔なる狩りは 魂を解放する為のものだ
暗澹たる狩りは 何も見えず
忌まわしい狩人の悪夢に永遠に囚われる事になるだろう
_____________________________________
★補完
・漁村の最初の住人のセリフと一致
・ヤマムラの台詞、呪いは軛の部分でもある
・血に酔う(依る)と狩人の悪夢に永遠に囚われるから私の様な狩りをしなさいって事
・この歌詞を1行で訳すと『ゲールマンの狩りを知るがいい』になる。
継承とは狩人の有り様なのだ
カレル文字継承より
★感想
劇中の歌詞は全てラテン語で歌われています。そしてしかもただ訳すだけでは絶対に訳せない文の構成になっています。(それは〜とか、こういう〜、とか曖昧な言い方だったり、主語が抜けていたり)要するに歌詞が一種の「暗号」になっている訳です。ですから宮崎さん(仮)はこの歌詞にも、歌詞ですらしっかりと"考察の余地"を与えているんですね。なので翻訳がけっこー楽しかったです。だから皆さんも是非自分だけの翻訳(考察)をしてみて下さい。本当に翻訳というか暗号を解読している気分になるので(笑)啓蒙高めな人はおすすめですよ!
▲終
ここまでお読みいただきありがとうございました。
一応Twitterやってます、こちらはブラッドボーンの妄想を爆撃する為のアカウントになっております。
https://twitter.com/Bloodborne_uu
Bloodborneの考察に真実も答えもあろうはずはなく、故に得体は知れぬものだ。
ブラッドボーン時系列考察
☆ブラッドボーンの史実を時系列毎に並べていきます。理由付けに関しては他記事で書いているので詳しくは記載しません。
《物語》
1.ゴースが孕んだ赤子(ゴースの遺子)をオドンに奪われる
2.Bloodborne (我ら、血によって生まれる)
・最初の獣(人)、老いた赤子が生まれる
3.老いた赤子(ヤーナム)から人間が誕生
4.文明(トゥメル、イズ、ローラン)の誕生、崩壊
☆補完
いきなり何言ってんだこいつ?と思われる方も多いと思いますので補完を…
要するにこの根幹となる「Bloodborne」の始まりの元ネタは旧約聖書創世記、第3章、4-6節が元ネタと解釈します。
禁断の"智"の果実と禁断の"血"を掛けている訳ですね。
ー4〜5の間には1000年どころの話じゃない程の時が流れていると考えられる
▼『ゴースの遺子』の考察
▼『漁村(湖)』の考察
5.長い年月が経ち、当時史学や考古学の研究をしていたビルゲンワースが漁村(遺跡)を発見、「禁断の血」を持ち帰る
・湖(漁村)が泥に浸かり、その上に山脈が出来る程の長い年月
6☆.「禁断の血」により「青ざめた月」と邂逅し、狩人の夢と最初の狩人が生まれる
・「禁断の血」は老いた赤子の持っているヨーヨー
・このゴムが3本目のへその緒で「青ざめた月」と邂逅する事となる
・禁断の血によって狩人が生まれるが、同時に獣も生まれてしまった
※獣も狩人も血によって生まれ、その血によって「狩人の悪夢」に囚われている訳ですから「この悪夢は狩人の業に芽生えている」という訳ですね(シモン)
7☆.ビルゲンワースの※裏切り者が「禁断の血(獣の病の原因)」を盗みカインハーストに託す、血の女王と血族が生まれる
※裏切り者ウィレーム説
ウィレームは血による進化を厭い、警告(警句)までしている。ウィレームにとっては全ての学徒達が裏切った(離反した)と取れる。つまりこの場合「消去法で」ビルゲンワースの人間(裏切り者)は彼しか居なくなる。そして19で血(古い血=獣の病原因)の秘匿(封印)もしている
ー7〜8はおよそ4〜60年程経過していると考えられる
8.ロマが生まれ、ローレンス等がビルゲンワースと分離し処刑隊を結成する
▼『白痴の蜘蛛ロマ』の考察
9.処刑隊がカインハーストから孤児達(後の聖歌隊)を連れ帰る
・ローゲリウスによるアンナリーゼ(穢れた血)の封印
▼『聖歌隊、カインハーストの孤児説』
10.ロマの血を使って学習と実験の舞台である孤児院(実験棟)で孤児達への冒涜(実験)、星界への交信を試みるが失敗作が生まれる
11.失敗作から高次元暗黒(思索)を見て「後の聖歌隊の思索(宇宙の研究)、後のメンシスの思索(悪夢の研究)」その探求は地下遺跡(地下に埋もれた漁村=湖)の探索へと移る
12☆.墓暴き開始、地下遺跡で血の医療の源である女王ヤーナムを発見
●獣の病の原因
禁断の血以外の血は、いずれも禁断の血を齧って派生(遺伝)し生まれた「血の女王」の血でいずれの血も呪い(獣化)を呼ぶ
・禁断の血(ゴースの石)→加速の狩人
・古い血(ヤーナム)→禁断の血の劣等血、時代が流れるにつれ恩恵は限りなく薄れ、最早不死と呪いしか生まなくなった血→主人公やアイリーン等の加速が使えない第2世代の狩人
・穢れた血(アンナリーゼ)→古い血のまだ薄れていない血、炎を纏う程に熱い血
☆上記全ての血を総称した(集めた)血が「青ざめた血」、つまり「ゴースの血」であり「全ての獣の病の根源」と考える。
※このヤーナムの血が獣の病「蔓延」の原因
「禁断の血」はビルゲンワースの裏切り者がアンナリーゼに「託し」、「穢れた血」へと変わった。アンナリーゼの「穢れた血」はローゲリウスによって「封印」された。 つまり地下からヤーナムの血を掘り起こしてきたローレンスは大戦犯となる。
〔しかし彼がここまで必死になっていた理由の全ては最初から上位者へと進化する為などではなく、星界(狩人の夢)へ囚われたゲールマンと交信(し解放)する為の友情(約束)だった筈だ…と今のところ妄想している〕
▼『獣の病の原因と青ざめた血』の考察
13.旧市街で蔓延していた灰血病を血の医療の源(ヤーナムの血)で治すが…
昔の『灰血病』の考察の記事は消しました。考えは完全に固まっているのでまた後ほど丁寧に書き直したいと思います。
Twitterで失礼いたしますが構想は大体こんな感じです。4と12で紹介している『漁村』と『獣の病の原因』の観点から『灰血病のメカニズム』に繋がります。
▼『灰血病』のメカニズム
https://twitter.com/bloodborne_uu/status/1084211668853219328?s=21
https://twitter.com/bloodborne_uu/status/1083324474986921986?s=21
https://twitter.com/bloodborne_uu/status/1088442768551174145?s=21
14.マリアの穢れた(燃える)血によってローレンス獣化、ローレンス死亡、医療教会発足(宮崎ディレクターへのインタビュー回答からローレンス死亡前後に発足で確定)
▼『ローレンス戦の戦闘曲』の考察
15.マリアによる禁断の血の秘匿開始
・禁断の血→漁村の悪夢の秘匿
※DLCの狩人の悪夢の時系列は10〜15と考えられる。ルドウイークは15〜17で獣化
ーこれより先は狩人が英雄たり得た時代の終である。
16.聖歌隊がイズから持ち帰った聖杯によりエーブリエタースに見える
17.メンシス学派がローランで黒獣に見え、メンシスの檻により悪夢への交信に成功し、メンシスの悪夢へ導かれた
▼『メンシス学派』の考察
18☆.13で投与した薬(血)により獣の病が蔓延し旧市街崩落
19.ウィレームによる古い血の秘匿開始
・古い血→月前の湖にいるヤーナム
20.メンシスが儀式を始め、獣狩りの夜がはじまる。そして主人公がヤーナムの街へ訪れ「(青ざめた月の)使者」に見出され、月の香りの狩人になる
ーヤーナムの夜明けエンド(Aルート)
A21.メンシスの儀式により生まれた獣(メルゴーの乳母)を討伐し夜が明ける
A22.狩人が途絶えて獣の病によりヤーナム崩落→ローランの悲劇→4へ戻る
ー狩りを継ぐ者エンド(Bルート)
B21.夜明けを迎える前にゲールマンを葬送し狩人の遺志を継ぐ
B22.狩人が残り、獣の病での崩落を免れるが問題が未解決のまま文明が変わる→4へ戻る
ー幼年期のはじまりエンド(Cルート)
C21.狩人が途絶えるが赤い月の消滅により獣の病での崩落が遅延し、医療教会が新薬(エーブリエタースの血)をヤーナム民に投与する
C22.人の進化は、新薬で次の幼年期に入りウィレームを除く全ての人間が星界の使者になる→イズの悲劇→4へ戻る
※やってる事は13と同じ、投与した薬(エーブリエタースの血)が異なるだけ
▼『エンディング後の世界』の考察
☆補完
○7~8の期間ではおよそ40~60年程の年月が経っていると推測出来る
・血族が生まれる→傍系のマリア誕生
・女王(祖母)→母(20~30歳)→マリア(20~30歳)
○8~20の期間は20~30年程の経過がおおよそで推測出来る
・聖歌隊誕生→孤児(10歳前後)
・偽フカ(30~40歳前後)
○ゲールマンが漁村に行く(10歳前後と仮定)
・10+(40~60)+(20~30)=70~100歳前後
・かなりガバガバだが丁度ゲールマンの見た目通りの年月になる
★まとめ
劇中の物語(5~20)はおよそ60~90年間の出来事だと考察出来る
★おまけ
▼『火薬庫』の考察
▼『悪夢とか上位者』の考察
▲終
メンシス学派とミコラーシュの考察
はじめに
医療教会は教会を二分する上位会派に分かれます。今回の記事は医療教会とその上位会派である聖歌隊とメンシス学派について考察したいと思います。
先に述べるとメンシス学派はかなり複雑です。言葉で説明しきれるかかなり怪しい
★医療教会
・瞳を得る為に血の探求をしている。その詳細は神の聖体(血)を拝領(輸血)する事である。
上位者(神)の爪の垢を煎じて飲む行為
・上位会派で二分化されているが、それ以前は処刑隊と言われていた
※ビルゲンワースとの違い
ビルゲンワースは"純然たる知の探求者"である
・瞳を得る為に知の探求をしている
・知→血へ探求がシフトしていった
★メンシス学派
●目的
ローレンスの行なっていた拝領とは違う進化を目指し上位者の叡智ではなく、獣の力にこそ進化の先を見た。
■教室棟メモ
ウィレーム先生は正しい。情けない進化は人の堕落だ
■ミコラーシュセリフ
我らの脳に瞳を与え、獣の愚かを克させたまえ
○ローレンスの実験と決別
かつてビルゲンワースの実験(拝領)によって生まれた「ロマの瞳」から"高次元暗黒に悪夢を見て"「瞳」にこそ悪夢があるとしました。
・瞳が高次元暗黒を見せると解釈した
・高次元暗黒=悪夢
・上位者は瞳によって悪夢を得ている
☆まとめ
メンシス学派は悪夢の探求者です。その為に強靭な肉体を持つ獣を研究しています。
・考察する上で厄介なのは悪夢を得る為に"黒獣の研究"をしている点です。理由は悪夢を手に入れたとしても現実世界の身体はミイラ化してしまうからです。なので「不死の黒獣」に進化してから悪夢を手にしようと目論んでいる訳です。
悪夢を手中に収める、これがメンシス学派の第1目標です。第2目標は獣の制御、即ち獣を克す事です。獣になると理性を保てなくなり力を使役する事が出来ないので、理性を保つ為の瞳を欲しました。
○補完
・ミコラーシュの言う「瞳」とは2種類ある
1.ウィレームのそれと同じ"思考の瞳"
2.ミコラーシュの言うロマがゴースから授かった瞳(悪夢)
・悪夢とは我々現実の人間で言うところのバーチャルゲームと解釈すると分かりやすい
●出自
ローレンス等と共にビルゲンワースから分離した内の一派、ゴースについて知っている事から医療教会設立以前の一派である事が分かる。メンシス学派以前は「処刑隊」の一端でもあった。
☆紐付け材料
●獣の抱擁
■獣の抱擁
獣の病を制御する、そのために繰り返された実験の末 優しげな「抱擁」は見出された 試み自体は失敗し、今や「抱擁」は厳重な禁字の1つであるが その知見は確かに、医療教会の礎となっている
・獣の抱擁はメンシス学派(当時は処刑隊の一端)が行なっていた研究で、狩人の悪夢に居る触手の生えた大男は"処刑隊の装束"を身に纏っている事から教会(メンシス一派)が行なっていた実験に関与している事が分かります。また、その裏付けとして大男と接触しようとしている獣狩りの群衆のスーツの色は黒色です。黒のスーツはメンシス学派のシンボルカラーです。(聖歌隊は白色、群衆の場合は黄ばみ黄色くなっています)
また、狩人の悪夢の大男は脳が麻痺していて寄生虫が胴体から無数に生えています。これは獣化のメカニズム2の記事から参照して肉の虫(ナメクジ型)を使役するタイプという事が分かります。読まれていない方の為に率直に申しますと。人肉を食しています。つまり処刑隊の"血の信仰"とはカニバリズムから始まっていたと推察できます。
我々現実世界の食人嗜好には"脳を喰らう"事で死者を弔う目的で行ったり、人体の材料を素に薬を調合し医療を目的としたりする物があります。それはブラッドボーンのモチーフにもなっているヴィクトリア朝時代にヨーロッパで現実にあった風習でもあります。
現実に起こる食人による弊害、特に脳を喰らうことによりクールー病という病に罹ります。この症状には脳が麻痺し痴呆症になるというものがあります。この症状に着目します。
■教会砲
医療教会の用いる大型銃。元々、脳の麻痺した大男たちの使用を想定したものであり 尋常な人の狩人では扱うことは困難である だが結局大男たちも、火器を扱う知性を持たず この武器は呆気無く死蔵されたという
・考察による考察から得た知見ですがすぽっとピースがハマっていくような感覚になります。
話がややこしくなってきたので少し前に戻します。メンシス学派は、まだメンシス学派になる前の処刑隊の段階でも獣の研究を行っていて、そこから生まれたのが"獣の抱擁"です。そしてその段階で処刑隊が行なっていた宗派は食人嗜好という事になります。その食人嗜好により神秘(大男の力)を見たのでこれを獣の肉で試みれば獣の力を得る事が出来るのではないか?と見出されたのが"優しげ"な「抱擁」です。
これが後の禁域の森で行われる"獣喰らい"の実験へと変わり"獣血の丸薬"へと進化していく事になります。獣血の丸薬は医療教会(聖歌隊側)が関わりを否定していた事になります。
・"優しげ"な「抱擁」とは獣の病に伏せてしまったローレンスをどうにか治してやろうと四苦八苦して生まれた彼等(ミコラーシュ)なりの優しさ(敬意)だったのかもしれませんね。
・クールー病の罹患者の子供達はその症状に対して高い免疫力も持ちます。そしてその罹患者達は処刑隊です。処刑隊と言えばカインハースト、そこに繋がっているのはヘムウィックの辻です。居ますよね?狩人の悪夢にいる脳の麻痺した大男の小型の大男が、居ますよね?ちょっとちっこい大男が、そしてメンシスのシンボルカラーである黒色の装束を身に纏っています。更に禁域の森にも居ます、そして古い教会メンシス学派の本拠地"隠し街ヤハグル"の前にも、そしてメンシス学派(ヨセフカ)が密かに行なっていた治験、ヨセフカの診療所近くにも居ます。小型の大男が、この小さい大男の配置には全て意味があり、メンシス学派や処刑隊が関わっている事の示唆になっているのが分かります。
☆獣の抱擁のまとめ
こんな長々と書きましたが、獣の抱擁は"失敗"し更にその先に生まれた獣血の丸薬も獣の力を一時的に引き出す事は叶いましたが克服した事にはなっていません。つまり抱擁関連の試行はメンシス学派が本当に求める目的にはなりませんでした。
しかし、これで考察は終わりません。まだメンシス学派を語るにはこれだけでは全く足りません。失敗したのは抱擁関連の試作です。
●メルゴーとの邂逅
・ミコラーシュ「悪夢手に入れるなら上位者から奪えばいいんじゃね?」「ローレンス達もへその緒使って上位者呼んで悪夢を手に入れたみたいだし私達もやってみよう」「出来ちゃった!」
劇中の大まかな内容を汲み取るとこんな流れがあったんじゃないかと妄想します。天才かな?
■教室棟メモ
上位者狩り。上位者狩り
ローレンス達の月の魔物。「青ざめた血」
■メンシスの檻
夢の上位者と交信するための触覚、そして、これは実際に、彼らを望む悪夢に導いたのだ
○補完
・ローレンス達が月の魔物と邂逅した際に使用したへその緒はゴースとゴースの赤子(ヤーナム)を繋いだへその緒
・ミコラーシュ達がメルゴーと邂逅した際に使用したへその緒はヤーナムとメルゴーを繋いだへその緒
★ミコラーシュ考察
メンシス学派の主宰(仮)ミコラーシュ等は悪夢を得る為に第2目標である"獣の研究"をしていましたがそれをすっ飛ばして第1目標である"メンシスの悪夢"を(手に入れて×)見つけてしまいました。上位者とは感応する精神であり望む者の声に応える事が多い事をミコラーシュは知っていたんです。そして実行し成功しました。それを合理的に行う装置がメンシスの檻です。
つまり、血に依らぬメンシスの檻とは学長ウィレームの理想に近い装置でもあります。(天才かな?)※ちなみにここ伏線です
メンシス学派は望む悪夢に導かれましたが、この悪夢はまだメルゴーの所有する悪夢ですのでメンシス学派はこの悪夢を手中に収めようします。何故そんな事をするのかと言うと上位者が眠ってしまうと悪夢は覚めてしまうからです。
○補完
☆上位者が眠りにつくと悪夢は覚めてしまう
■メルゴーの乳母戦
メルゴーの乳母を撃破するとメルゴーと思われる赤子の鳴き声が寝息に変わりその直後にHUNTED NIGHTMAREのテロップが出る。
☆この事から、上位者の「眠り」は悪夢からの「目覚め」にもなる。転じて上位者が眠ると悪夢は覚めてしまうのでこれ(メルゴー)を支配しようとした。
■トゥメル=イルの大聖杯+汎聖杯
地下遺跡の各所の封印を解く、聖杯の1つ 特に大聖杯は、遺跡の秘部に通じるものだ トゥメル=イルとは、トゥメル人の王ないし王都を意味する それは、*上位者の眠りを祀るトゥメル文明の末裔たち*が せめて彼らの王を戴こうとした証しであろう (汎聖杯) トゥメルの王は伝統的に女性であり 代々古い名を継いだという
■骨炭の装束(一部抽出)
上位者の眠りを守る番人たち
■旧主の番犬(公式HP説明より抽出)
遺跡に眠る人ならぬ者達が直々に残した特別な番人たち
■トゥメルの聖杯(txt抽出)
聖杯は神の墓を暴き、その血は狩人の糧になる …聖体を拝領するのだ
・神=上位者
■守り人の祭祀者
墓所であれ寝所であれ、そこに何者かが眠る事に変わりはない。守り人たちはそれを祀る者である
■遺跡の守り人
古都ヤーナムの地下に、幾層にも重なって広がる地下遺跡。その場所は人ならぬ者たちの、墓所であるとも、寝所でもあると言われ、さまよう守り人たちが、その静けさを守っている
☆補完のまとめ
・上位者は基本的に眠っている
・上位者にとって眠りとは重要な事である事が分かる
●メンシスの脳ミソ
ミコラーシュ率いるメンシス学派は悪夢を得ましたが不死の肉体、つまり第2目標である獣の肉体を手に入れていないので獣を克そうとします。獣になるのは簡単ですが理性が働かなくなり文字通りですが獣になってしまいます。それは堕落していて望む進化にはなり得ません。ミコラーシュはこの理性を律する為に学長ウィレームの唱えた"思考の瞳"を欲したのです。
獣を思考により律した存在、改め克した存在、それが克獣=黒獣なんです。
第2目標である獣の研究は黒獣の研究へと移行していきます。
○補完(飛ばすの推奨)
メンシスが黒獣の研究をしていた事に関する判断材料は劇中無数に点在しています。
・メンシスの悪夢の辺境のアメンドーズがローランの聖杯をドロップ
・隠し街ヤハグルに黒獣パールを所有している。その付近にメンシスに通じたヤハグルの装束を着た"離反者"アンタルがいる事もその要因。(パールを倒す事を離反者、再誕者を倒すのにも手助けしている。メンシスにとっては離反、つまりパールはメンシスの所有する黒獣)
・隠し街ヤハグル手前の古協会手前にヤハグルの狩人がいるがトニトルスを所持していて雷光のヤスリを落とす
・隠し街ヤハグルにトニトルスが落ちている+雷光ヤスリ多数
・パールが雷光の狩人証を落とす
・アーチボルト曰く黒獣は青い雷光を纏う
・隠し街ヤハグルの3銃士の内1人が獣の爪を持ちカレル文字「爪痕」を落とす
・獣の爪はローランにある
・ヨセフカ診療所(メンシスの息が掛かる場所)に繋がる禁域の森の裏口には背教者イジーの使った獣の咆哮が落ちている
・メンシスの悪夢には雷光を纏う銀獣がいる
・隠し街ヤハグルの宝箱に小さなトニトルス、また3銃士の1人がこれを使う
ざっと思いつくだけでもこれだけの紐付け材料が存在している。
○脳ミソの話に戻す
ミコラーシュは獣を克す為に獣を律する思考の瞳を望みました。これを脳に望んだ事からミコラーシュは人が脳で物事を考えているなんて当たり前の事を思いついた事になります(天才かな?)
ブラッドボーンはゲーム(フィクション)です。私達現実の人間が当たり前と思う知識を彼等(劇中の登場人物)も当たり前の様に持っている訳ではないのです。ですから、人が脳で思考(の瞳)を得ていると思い付いた事も彼等にとっては常軌を逸した思索であった事が分かります。
そしてミコラーシュ、上位者(ゴース)に脳に思考の瞳を交信しました。そうしたらこれをゴースではなく、メルゴーが受信しました。メルゴーこの言葉を表面通りに受け取り脳に瞳(物理)を埋め込んだ脳ミソをプレゼントしました。
■へその緒(メルゴーの乳母)
全ての上位者は赤子を失い、そして求めている 故にこれはメルゴーとの邂逅をもたらし それがメンシスに、出来損ないの脳みそを与えたのだ
■生きているヒモ
メンシスが悪夢で得た巨大な脳みそは 確かに内に瞳を抱き、だが完全な出来損ないであった その瞳は邪眼の類であり、脳自体は腐りきっていた。 しかし、それでもやはり上位者であり、遺物を残す。 特に生きたものは、真に貴重である
※確かに内に瞳を抱いているのがミソ、脳ミソだけに
メンシスは出来損ないの脳ミソを得ました。これは出来損ないですが、しかし、確かに内に瞳を抱いていました。この瞳は邪眼の類であり視界に映した物を発狂させてしまいます。ですのでミコラーシュ「見られなきゃいいんでしょ?」これを暗闇に落とす方法を思い付きました。見られなきゃ発狂はしません(天才かな?)
そして思い出して頂きたい事(提示したい知見)があります。別記事での考察になってしまいますが「拝領とは、その物の本質を宿す行為」なんです。また、どっかで考察した知見がスポッとハマりました。
『脳ミソの本質は脳に瞳を抱く』です。
これの血を拝領すればウィレームの言う"思考の瞳"が手に入ってしまうんです。(多少出来損ないですが…)
良いですか?当たり前と思う事は決して当たり前であるとはなり得ないんです。
メンシスには何故カラスの頭と犬の胴体、またその逆の生き物や人の頭が挿げ替わった蜘蛛、人体のパーツをいくつも結合して1個の生命体と化しているホムンクルスがいるんですかね?こんな不可思議な事をただやばいと片付けてしまっていいのでしょうか?人は周知出来ない事象を神やら神秘に例えてしまいます。
しかしこれには隠された理由があるんです。見ようとしなければ見えてこない真実があるんです。
『こいつら全員メンシスの脳ミソの血を拝領してその本質である「思考の瞳」を宿しています。』
そして更にそれを指し示す様にメンシスの悪夢にはウィレームのそれとは遥かに霞み、そして小さなものですが「瞳」を宿した遺体が転がって居ます。
この「瞳」は「思考」ですから、身体に乗せたい思考を結合してその媒体主に脳の血(瞳)を輸血すればホムンクルスの完成です。(ミコラーシュ天才かな?)
●再誕者とメルゴーの乳母
上記の通りならこれで黒獣の実験は成功です。赤い月を呼び、獣の病を蔓延させます。獣を狩り、首を挿げ替え、脳ミソの血を輸血すれば克獣(黒獣)の完成です。
まずこの思索(赤い月を呼ぶ儀式)を基にメルゴーを手中に収める為、"ロマ"ではなくロマの「湖」を利用します。湖とは眠りを守る断絶ですからこの近くにあるメンシスの悪夢が都合の良い場所になります。ですから"悪夢を得た"ではなく"導かれた"という言葉なのでしょう。(ミコラーシュ考察すればする程えぐい程秀才)
これによりメルゴーは眠る事が出来ずに"赤子"ですから泣きます。泣き続けます。それにより「赤い月」を呼びます。これが「儀式」の詳細です。
メンシス学派、メルゴーを制御する為に上位者を創ります。ヤーナム民から大量に人を攫ってきて結合します。そう、再誕者ですね。
再誕者は黄色い背骨を落としますが、これは上位者を釣る為の餌です。「赤い月」を釣る為の餌です。
「赤い月」は人と獣の境を曖昧にし獣の病の原因の1つです。これによりメンシスが何を目的として再誕者を創り何を目的として「赤い月」を呼んでいるのか分かって来ましたね。
『再誕者を赤い月で獣化させ、脳の瞳を輸血し頭(思考)を乗っ取るんです』
即ち人工上位者の完成です。はい、これが"メルゴーの乳母"です。"再誕者が獣化した姿がメルゴーの乳母"です。分かりやすい様に見た目がカラスで親切ですね〜
更に根本となるブラッドボーンの物語には"獣狩りの夜"というのがあります。なのに何故か途中から上位者狩りへとシフトしていって不思議に思った狩人達も多いと思います。しかし、何も変わってなんて居ないんですよ。上位者狩りなんて曲解で始めから私達は"獣狩りの夜"しかしていなかったんです。これを、メルゴーの乳母を狩る事によって獣狩りの夜は終わりますよね?
○すみません、まだ終わりません
メルゴーの乳母は旧市街の惨劇(儀式)で得た上位者です。この乳母には特別製の瞳を使いました。通称瞳のヒモとも呼ばれる、へその緒です。これによりメルゴーを手中に収め、ミコラーシュは晴れて悪夢の主、ミコラーシュへとなります。
*青い秘薬とヨセフカの輸血液についての考察を挟みます。メルゴーの乳母の前の宝箱にはヨセフカの輸血液があります。これはヨセフカがメンシス学派と関わっている示唆だけではありません。
■輸血液
血の医療で使用される特別な血液。HPを回復する ヤーナム独特の血の医療を受けたものは 以後、同様の輸血により生きる力、その感覚を得る 故にヤーナムの民の多くは、血の常習者である
※赤い血は生きる力、その感覚を得る
■ヨセフカの輸血液
ヨセフカの診療所、その女医に渡された輸血液 精製されたそれは感覚効果が高く、より大きなHPを回復する 精製の時間と手間からは、一般的なものではない 恐らくは、女医の自製によるものだろう
※精製の時間と手間が掛かる
・ヨセフカの輸血液は黄色いそれで、それは血清である事が分かる。つまりヨセフカは赤い血を抜き取る事に関してのスペシャリストである
■青い秘薬
医療教会の上位医療者が、怪しげな実験に用いる飲み薬 それは脳を麻痺させる、精神麻酔の類である だが狩人は、遺志により意識を保ち、その副作用だけを利用する すなわち、動きを止め、己が存在そのものを薄れさせるのだ
※遺志により意識を保つ
※脳の麻痺により存在そのものが薄れる
・遺志とは血から生じる生きる力であり、脳が麻痺すると存在そのものが薄れる
☆乳母まとめ
乳母は再誕者が獣化した存在であり、血を抜き取る事により、生きる感覚"遺志"を抜き取り脳ミソの瞳により脳を麻痺させ、副作用として存在が薄れ、"瞳のヒモ"によりミコラーシュ戦にいた頭蓋の操り人形の様にメルゴーを制御する為に創られた人工上位者である事が分かります。
つまり、再誕者→ミコラーシュ→メルゴーの乳母という流れは秘密をまず先に見させてから最後に謎掛けを見せると言ったデザインになっているという事ですね。
・簡単な言葉遊び例えるなら
フライパン(秘密:再誕者)を見せ→食べられない(理由:操り人形)を見せ→パンはパンでも食べられないパンは?(謎掛け:乳母)を見せている事になりますね。
まだ…終わりません…次で最後の考察です
●メンシスの檻
そう、メンシスの檻です!
上記の再誕者(乳母)は"旧市街の儀式"で得た"乳母"です。では本編の再誕者は一体何の再誕なのでしょうか?
それを使役する為には瞳のヒモを使いました。瞳のヒモを使うと内に瞳を宿します。つまり、再誕者を使役するには「思考の瞳」が必要不可欠なんです。
まず、何を再誕するかについてですが話を戻します。ここに来て話をを1番最初に戻します。
メンシス学派とは"悪夢の探求者"でありその第1目標は「悪夢」の探求です。その「悪夢」を得る為には「上位者の瞳」が必要で人の内に宿る「瞳」を上位者の瞳に昇華させる必要があったんです。即ちこの本編で登場した再誕者に、ミコラーシュの遺体を移植させ上位者へと昇華させ自分達だけの完全なる悪夢を手中に収める為の儀式だったのです。
しかし、再誕者を獣化させてもそれを律する瞳はメンシスの脳ミソから得られる「出来損ないの瞳」程度ではなく、ウィレームの求めた程の「思考の瞳」ではないと行けません。それは、既に乳母で使ってしまっていてありません。
ですがメンシス学派、構わず儀式を始めています。成功する算段がメンシス学派にはあるんです。ミコラーシュには既にウィレームの言う「思考の瞳」が宿っているんです。
劇中、ミコラーシュを倒すと「瞳」は手に入りません。代わりに「メンシスの檻」を入手出来ます。
■メンシスの檻
この檻は意志を律し、また俗世に対する客観を得る装置である。
★まとめ
ミコラーシュYABEEEEEEEEEEEEE!!!!マンジェッスティック!!!!!!!
つまり、これは、メンシスの檻は、ウィレームの追い求めた「思考の瞳」の装置です。しかも量産型の!血に依らぬそれは更にウィレームの理想そのものです。造ってしまっているんですよミコラーシュは!瞳を合理的に量産していたんですよ。
やっぱりミコラーシュは天才ですね。考察すればする程ミコラーシュの秀逸さには脱帽します。
しかし、ミコラーシュから「瞳」を得る事は出来ませんので、これはあくまでも"補助輪"の様な物にしか過ぎなかったのでしょう。ミコラーシュも大概ですが、「声」を発するだけで啓蒙をプレゼントしてしまえるウィレーム先生は文字通り「思考の次元」が違うと言う事ですね(笑)
★感想
まあ、長らく考察しましたが結局のところ、偽フカ諸共何も知らない主人公にぶっ殺されるんですけどね(笑)
この劇中、最もイレギュラーな存在なのは主人公で間違いないのは議論の余地もありません。
それは劇中密かに、無意識に賽の河原で積み石を崩す主人公の様から「鬼」の暗喩だったりするんじゃないでしょうか。ブラッドボーンはどっか知らない世界からきた「鬼」が主人公なんですよきっと。
おわり
この世界の終わりには実は続きがあります。それはエンディング後の世界についての考察の記事で書いてあります。
『聖歌隊の考察』
▲終
ここまでお読みいただきありがとうございました。
一応Twitterやってます、こちらはブラッドボーンの妄想を爆撃する為のアカウントになっております。
https://twitter.com/Bloodborne_uu
Bloodborneの考察に真実も答えもあろうはずはなく、故に得体は知れぬものだ。
聖歌隊と偽ヨセフカの考察
はじめに
医療教会は教会を二分する上位会派に分かれる。今回の記事は医療教会とその上位会派である聖歌隊とメンシス学派について考察したいと思います。
★医療教会
・瞳を得る為に血の探求をしている。その詳細は神の聖体(血)を拝領(輸血)する事である。上位者(神)の爪の垢を煎じて飲む行為
・上位会派で二分化されているが、それ以前は処刑隊と言われていた
○ビルゲンワースとの違い
ビルゲンワースは"純然たる知の探求者"である
・瞳を得る為に知の探求をしている
・知→血へ探求がシフトしていった
★聖歌隊
●目的
ローレンスの行なっていた拝領の後継者、かつてビルゲンワースの実験(拝領)によって生まれたロマ(聖体※2)から"高次元暗黒に宇宙を見て"宇宙にこそ瞳があるとしました。
■イズの聖杯
「聖歌隊」によれば、イズの地は宇宙に触れている 故に上位者たちは、かつて超越的思索を得たのだと
・超越的思索=瞳
・上位者は宇宙によって瞳を得ていると解釈
☆まとめ
聖歌隊は宇宙(瞳)の探求者です。
●出時
聖歌隊は孤児院(実験棟)にいた孤児達から結成されていて「孤児」とはかつて処刑隊がカインハーストから連れて帰ってきた"カインハーストの孤児達"と推考します。カインハーストは教会(処刑隊)が引き金となって滅びましたが、その終に教会はカインハーストの末裔達によって侵食されていた。と皮肉が効いていますね。
■孤児院の鍵
「聖歌隊」の生所、孤児院の扉の鍵 大聖堂の膝元にあった孤児院は、かつて学習と実験の舞台となり 幼い孤児たちは、やがて医療教会の密かな頭脳となった 教会を二分する上位会派、「聖歌隊」の誕生である
☆紐付けの材料
●偽ヨセフカ
偽ヨセフカは感覚麻痺の霧の製造方法を知っていて使用してきます。さらに聖歌隊の特別な力とされる彼方への呼びかけを使用してきたり、治験により患者を星界の使者へと変態させてしまえる事から聖歌隊が所有するエーブリエタースの血(聖体※4)を使っている事が分かります。以上の事から聖歌隊でありカインハーストの貴い一族だという事が分かります。
■感覚麻痺の霧
カインハーストの血の狩人たちが用いたといわれ その製法も、かの城の貴い一族にのみ伝わっている
■彼方への呼びかけ
医療教会の上層「聖歌隊」の秘儀の1つ かつて医療教会は、精霊を媒介に高次元暗黒に接触し 遥か彼方の星界への交信を試み、しかしすべてが徒労に終わった すなわちこれは失敗作だが、儀式は星の小爆発を伴い 「聖歌隊」の特別な力となった。まこと失敗は成功の母である
○補足
・ミコラーシュが聖歌隊でも無いのに彼方への呼びかけを使える理由について、"かつて医療教会は"という文から、彼方(失敗作)は教会が二分化されるよりも前に得られた力であり、それを知っているミコラーシュは教会設立以前から教会と深い関わりを持っていた人物である事が推考出来ます。つまり、ローレンスらと同期。
また、秘匿されているゴースについて知っている事からもこれらは補完出来ます。
・彼方への呼びかけ=失敗作=実験棟の失敗作が見せた宇宙
・劇中で明確に表現されている精霊は軟体生物の事である。しかしそれには色々な種類がある事も明示されている。
●星の子
赤い月の出現後、アリアンナは星の子を出産します。アリアンナはその身に纏っているドレスからカインハーストの血脈だという事が推考でき、星の子が落とすへその緒の香文には「穢れた血が神秘的な交わりをもたらした」とあります。
聖歌隊の住まいである聖堂街上層にはこれと同じ星の子が無数に点在しています。星の子が穢れた血と神秘的な交わりによって産まれるとするならば、聖堂街上層にはカインハーストの血脈達が沢山居た事になります。
星の子は産後に生みの親を見つめる習性がある様に見え、上層の星の子は全てエーブリエタースの方角を見つめて居ます。この星の子らの親がエーブリエタースであるとするならばそれを所有するのは聖歌隊ですから穢れた血を持つ人間にエーブリエタースの血を輸血したのは聖歌隊である事が分かります。
そして劇中、聖歌隊と思しき人間もカインハーストの血脈達も聖堂街上層には誰1人として居ません。居るのはエーブリエタースの血を拝領する事によって変態した無数の星界の使者達だけです。
以上の事から穢れた血を持つ人間達とエーブリエタースの血を(聖体※4)持つ人間達は同一の人物達である可能性が推考出来ます。
アデーラはアリアンナと同じ血の聖女ですがアリアンナと違い、星の子を妊娠しませんでした。この2人の違いは元々特別な血を持って居たか調整によって手に入れたか、先天的に血の聖女になったのか、後天的に血の聖女になったのかの違いです。そしてアリアンナは先天的に聖女の血を持って居た事から、上層に居た聖歌隊達も先天的に特別な血を持って居た者達、即ちカインハーストの血脈達だと分かります。
○補足
・星の子らは全て同じ方向を向いていてエーブリエタースの方角を向いている
・アリアンナの赤子はアリアンナを見つめている
この事から星の子は産みの親を見つめる習性があるのではないか?と推測する事が出来ます。
・穢れた血はカインハーストの血脈の事
・エミーリアの居た大聖堂の2階にも1人星の子が居る
・聖堂街上層に居た脳喰らいについての考察は獣化のメカニズムにて詳細を書いているが、ここで簡単に述べると出自は星界の使者と同じエーブリエタースである
●カインの流血鴉
カインの流血鴉はカインの鎧を身に纏い、千景と教会の連装銃を持っている狩人です。さらに、古い狩人の遺骨を使ったり感覚麻痺の霧を使います。そして何故か医療教会の長である教区長エミーリアの死後に大聖堂に居ます。
この事を全てまとめると、カインハーストの貴い一族であり、アンナリーゼに仕える近衛騎士であり、教会の狩人であり、出自はごく最近の人間である事が分かります。一見するとちぐはぐの様に見えますが、「聖歌隊がカインハーストの孤児である」と仮定するならば何1つ矛盾する事はありません。
エミーリアの居た大聖堂と星の子がいたテラス(2階)は、聖歌隊の住まいである聖堂街上層と繋がっています。そして流血鴉は鴉羽のマントを着ています。特にマントは鳥葬(弔い)の意味が込められた象徴となっている様です。
○補足
テラスの星の子は下(大聖堂)を見つめていたとも取れる事から、エミーリアが産んだ子である可能性が示唆される。それ(星の子出産)によってエミーリアは獣化したとも解釈(妄想)出来る。教区長程の人間が獣化するとはそれ相応の出来事があったはずだ。
また、そう仮定するとエミーリアもまたカインハーストの血脈であると推考出来る。
全ては仮定から生まれた仮定にしか過ぎないのだけれど
■鴉羽のマント
狩人狩りがその姿を鴉に擬すことは、鳥葬の意味があるという。特に鴉羽のマントは、その象徴となっている。
最初の狩人狩りは、異邦人であり、冒涜的なヤーナム葬ではなく 故郷の名誉あるやりかたを選んだのだ 仲間の遺志が、せめて天に、あるいは狩人の夢に届くように
・仲間の遺志が天に届く様に〜
大聖堂から見た天とは即ち聖歌隊の住まいである聖堂街上層であり、仲間を弔って居たのはその場に居たエミーリアに対してという事が分かります。つまりカインの騎士がエミーリアの事を仲間と言い、天(聖歌隊)と共に弔っていた事になります。この事からも聖歌隊とカインハーストの血脈には強い繋がりがあるという事が分かります。
○妄想
もしかしたら、カインの流血鴉はエミーリアの次に配属された次期教区長だったのかもしれませんね。そう考えるとあの強さにも頷けます。
●実験棟の患者アデライン
■アデラインの血
アデラインは元々「血の聖女」であり優れた血を宿すべく、教会の調整が施されている。それは1つの有意なケースであったのだろう。
アデラインは「元々」血の聖女だった事からカインハーストの血脈である事が断定出来ます。つまり、実験棟(孤児院)に居た患者の中には少なくともカインハーストの「孤児」が居て、その子供達が「後の聖歌隊になった」訳ですから聖歌隊に偽フカやカインの流血鴉などのカインハーストの血脈達が居る事は何もおかしい事ではありません。
アデラインが穢れた血族である事の整合性は他のテキストからも取れます。少し長くなりますが穢れた血族の血は何も「甘い」らしいです。
■アリアンナの血
聖堂街の娼婦アリアンナの「施しの血」 彼女の血は甘く、古い医療教会の人間であれば、あるいは気づくだろうか それは、かつて教会の禁忌とされた血に近しいものだ
・アリアンナの血は甘く禁忌の血(禁断の血)に近しいもの
■アリアンナのへその緒
すべての上位者は赤子を失い、そして求めている 姿なき上位者オドンもまた、その例外ではなく 穢れた血が、神秘的な交わりをもたらしたのだろう
・アリアンナの穢れた血が神秘的な交わりをもたらした
■貴族のドレス
今は廃れたカインハーストの古い血脈 その末端に連なった貴族たちの衣装である
・アリアンナはカインハーストの血脈でありその血は穢れた血と言われている事が分かる
■実験棟患者アデラインの脳液
内なるものを自覚せず、失ってそれに気付く 滑稽だが、それは啓蒙の本質でもある 自らの血を舐め、その甘さに驚くように
・自らの血を舐めその甘さに驚いた
☆この事からアデラインの血もまた「甘く」カインハーストの血脈が持つとされる穢れた血が流れていたと推考出来ます。
さらに、この文には"1つの有意なケース"とある事から穢れた血は有意なケースであった事が分かります。これはおそらく上記で触れたオドン教会にいる「アデーラ」と「アリアンナ」の違いについて言及しているのでしょう。
・後天的な聖女の血は妊娠せず、先天的な聖女の血は妊娠する
またその穢れた血を更なる「調整」によって「優れた血」へと昇華させようとしている事が分かります。これは「偽フカ」が行なっていた治験だと類推する事が出来ます。
つまり、これらを一連付けて統合するとアデラインが優れた血を宿すべく行なっていた「調整」は、偽フカが行なっていた「治験」の風諭である事が分かります。その調整とはアデラインイベントである脳液の拝領です。アデラインがそれによって得た物は「苗床」であり、偽フカがそれによって得た物は「へその緒」です。
この2人の違いは、拝領した聖体、赤い月、さらにその後古い血を拝領していたかの違いです。
※難しくなってきましたが、要するにアデラインは瞳を完成させずに、古い血も拝領しなかった為、未完成の上位者、即ちロマの様な眷属の上位者になりました。
偽フカは瞳(卵子)を完成させ古い血(精子)を拝領したので血の赤子を抱く事が出来ました。(血の赤子=メルゴーの様な存在)
○補足
・偽フカから入手出来るカレル文字「オドンの蠢き」によればその自覚なき信徒は「滲み」を求める
・脳液=瞳の蠢き
・滲み=オドンの蠢き
・アデラインはロマの血から変態した使者の脳液を、偽フカはエーブリエタースの血から変態した使者から滲み(瞳)を見出した
・オドンは触媒であり、触媒である事から物事を促進させる能力があり。滲み(瞳へなろうとする蠢き)が急速に瞳へと昇華された事になる。
・偽フカはそのセリフから古い血も所持している事が分かる。これは医療教会の血の医療の源である。古い血は女王の血であり、穢れた血であり、それは血の遺志でもあり、歓びでもある。
・神秘的な交わりとは、不完全な瞳、即ち瞳の蠢き(不完全な卵子)と穢れた血の交わりである。それ由来の子は「血の赤子」ではなく「星の子」に分類される。ここには明確な区別がある。何故なら上位者の目的が星の赤子であるとすると、イズの大聖杯などを見るにオドン含む上位者はとっくに目的を果たしていて、劇中の「上位者は赤子を失っている」という根幹の部分である設定が崩壊してしまう為である。つまり「星の子」とは未完成の瞳から生まれた赤子(落とし子)であり真の赤子とは成り得ないのだろう。上位者が求める真の赤子とは「星の子」ではなく「血の赤子」の事である。
■古工房のへその緒
全ての上位者は赤子を失い、そして求めている 故にこれは青ざめた月との邂逅をもたらし それが狩人と、狩人の夢のはじまりとなったのだ
●偽フカの実験
偽フカはエーブリエタースの血によって患者を星界の使者に変態させ、滲み(瞳)を見出してから古い血(歓び)を拝領したのでしょう。これで血の赤子を妊娠します。
○補完
この偽フカの赤子はヤーナムが妊娠したメルゴーと同位の存在になりますね。また血族の悲願でもある血の赤子にもあたりますし、月の魔物が求めていた「本物の赤子」です。
・偽フカの「私だけは獣じゃないのよ」というセリフは古い血(獣の病の原因=聖体※3)を拝領した事になります。
・歓びとは血の穢れで精子(性の喜び)の事
・滲みとは脳液で瞳で啓蒙で卵子の事
・この滲み(卵子)と歓び(精子)を拝領する事によって血の赤子を妊娠する
○本物の赤子とは
「星の子」ではなく「血の赤子」の事。偽フカは主人公や月の魔物がしている事と全く変わりません。上位者にとっての歓び(喜び)は精子の隠語で瞳は卵子の隠語でもあります。思い出して頂きたいのはこの世界は認識する者によってその世界そのものの在り方が変わってしまうという事です。つまり瞳の持つ性質とはそれを認識する存在によって変わってしまうという事です。ゴースがロマに与えた瞳(月前の湖=悪夢)やウィレームの求めた瞳(思考)、魔女が集めた瞳(眼球)、聖歌隊が交信した瞳(宇宙)、ミコラーシュが祈った瞳(悪夢)、月の魔物や主人公にとっての瞳(卵子)、全て同じ言葉ですが意味や性質は認識する者によって変わってくるのです。
・青ざめた血はゴースの血(精子)である
○余談
妄想(拡大した解釈)
ゴースは養殖人貝や姿形を見るに、貝の一種 がモチーフとなっていると解釈できます。その貝の仲間には頭にペニトルス(雄性生殖器)があります。ゴースの死体の頭にはペニトルスはなく代わりに「人面」があるので人間の顔は上位者にとってのペニトルスという事になります。また、人間はゴースの望まれない子孫でもあるので、遺伝して顔が生殖器の役割を持っていたとしても全く不思議ではありません。さらにこれを補足する様に上位者が産まれる時は人間の頭から生えてきたりします。倒錯的な変態とはそのままの意味で上位者にとってのぼっ○きみたいな感じなのかもしれませんね。倒錯という意味には性的倒錯という意味もありますからあながち的外れではない様に思います。
つまり、これらを踏まえた上でアンナリーゼを観察すると、孤牢鉄面はコンドームと言う事になります(笑)
ですから女王アンナリーゼはいくら血の穢れ(精子や卵子)を啜ったところで妊娠しないのです(笑)
また、同上の理由により血族が女王の血を啜っても妊娠はしません。まあ、他愛もない狩人の与太話ということで
女王アンナリーゼの孤牢鉄面はコンドーム説
『メンシス学派の考察』
▲終
ここまでお読みいただきありがとうございました。
一応Twitterやってます、こちらはブラッドボーンの妄想を爆撃する為のアカウントになっております。
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Bloodborneの考察に真実も答えもあろうはずはなく、故に得体は知れぬものだ。
悪夢やアメンドーズ等の考察
【悪夢とは何か】
この世界ではよく悪夢というワードが出てきますがしかし悪夢については殆ど触れられていません。どこへ行っても悪夢、悪夢、悪夢…終始悪夢が関わってくるのに情報が殆ど無い…なので悪夢とは何かまず与えられている情報を整理しましょう。
※今回の考察については断定はしません。あくまでも私はこう解釈していますよ。という事だけをご留意下さい。劇中で上位者や悪夢について明確に示されている部分はほっとんどありませんので"何があっても妄想の様なものさね"ということです。
●悪夢の性質
イメージがしやすい様に大雑把にどんな感じか先に述べます。
『悪夢とは上位者のお家です』
屋敷というニュアンスの方が良いでしょうか、屋敷には主人(青ざめた月やメルゴー)が居て主人(月の魔物)が屋敷を創ります。そして屋敷には召使いが仕えていますよね?その役割を担うのがゲールマンや人形(ほおづき)、アメンドーズ、使者にあたります。
補完
上位者にも格差があり、その中でも特別な存在を"偉大なる上位者"と呼び、これが"月の魔物"にあたります。
・分類:月の魔物=偉大なる上位者
・名前:青ざめた月、青ざめた血、メルゴー、ゴースの遺子
おまけ
メルゴーを日本語の人名で書くと、夢月子または夢星子になります。そのまんますぎて面白いですね。メルゴーは"夢"の"月"フローラの"子"供だったのかな?
メルゴーはキラキラネームだった?!
○悪夢のつくり方
・悪夢とはゲールマンやミコラーシュといった管理人が居ます
・主人(月の魔物)は管理人(ゲ)の※記憶を基に屋敷をつくります。記憶というのは過去ですから悪夢は大体過去の世界っぽくなります。
・その屋敷をベースにアメンドーズ(執事)が通りかかった人間の記憶を覗き屋敷を拡張したりしています。ですので悪夢は思ったより広くて、現実世界とほぼ重なる様に存在しています。
●召使い達の仕事内容
・屋敷に人間を招待するのが使者の役目です。灯りや墓標でワープしたりするのがそれにあたります。使者は劇中を見ても分かる通り結構イタズラ好きで色んな物に変身したり罠をしかけたりして遊んだりしています。
・主人公やメンシスの悪夢の中にいる大多数の人間は管理人(ゲ)が雇った「アルバイト」みたいなものです、雇える数に制限は無い様に思えます。
・ほおづきの仕事は人形の仕事内容を見れば見えて来ます。主人公(バイト)が持ってきた栄養(血の遺志)を人形を介して主人へと送っています、その見返りとして主人は人形を経由して主人公に力を与えます。「侍女」みたいなものですかね。
・また、人形(ほおづき)は使者と仲が良くて遊んだりしています。使者は変身が得意で人形の頭にくっついてメンシスの脳味噌の物真似をしたり、毒沼でゴースの真似をしたりして遊んでいます。
ほおづきが"らんらんらぁ~ん"と歌っているのは使者と戯れていたのでしょうか?そう考えるとなんだかほっこりしますよね。啓蒙(見え方)が変わると途端に愛らしく見えてきます。
■使者の贈り物(テキスト)
悪夢に潜み、狩人を慕う使者たちの、怪しげな贈り物 使用者は黒い悪夢の霧に包まれ、直後使者の姿を得る それは『児戯幻想の類であり』大きな行動はその幻想を破ってしまう ゆっくりと移動するくらいがせいぜいだろう
・要するに変身は児戯(いたずら)なので使者たちはあんな風に不気味に見えても遊んでいるだけです(笑)そもそも私達人間と上位者である彼等の感性が同じだとは思えませんしね。
余談
現実にある植物のほおづきはお盆の時に、魂を運ぶ使者の送り火や、迎え火としての提灯になる役割を持っているみたいです。
ブラッドボーンとの類推をするならば使者が(主人公の魂を持って)送ったり迎えたりしてこれる徴になっているという訳ですね。
思い出して下さい、ほら、私達は狩人の夢や悪夢など様々な場所へワープする時、提灯(ランタン)に光を灯しそこには使者がいますよね?
ブラッドボーンの使者やランタン(提灯)、ほおづきは日本伝統のお盆がモチーフなのかもしれませんね。ちなみにお盆の終わりには精霊を送る為の"送り火"として提灯を燃やすみたいです。獣狩りの夜の終わりに狩人の夢の工房が燃えているのはそういった理由があるのかもしれませんね。
使者は人形と共に仕事をする「メイド」みたいな立ち位置でしょうか。
★使者の名前はフローラ?導き?
○人形のセリフ
・ああ、「小さな彼ら」は、この夢の住人です あなたのような狩人様を見つけ、慕い、従う… 言葉は分かりませんが、かわいらしいものですね
・夢の月のフローラ 「小さな彼ら」、そして古い意志の漂い どうか狩人様を守り、癒してください あの人を囚えるこの夢が 優しい目覚めの先ぶれとなり …また、懐かしい思いとなりますように…
☆まとめ
「彼ら」と複数に掛かっているのでフローラは複数体で存在している事が分かり、この彼らとは前者では「使者」に掛かっていて後者では「フローラ」に掛かっていますので、フローラは使者の名前である可能性があります。
もしくは、夢の月フローラの使者が小さな彼ら(使者ちゃん)とも取れますね。
狩人の夢は「青ざめた月」と邂逅して生じた悪夢ですので狩人の夢の主人は「青ざめた月=フローラ」と考える事が出来ます。
ちなみにゲールマンが戦闘中、月と交信しパワーアップした時に纏うエフェクトの「色」は「月光の色」です。またこの悪夢が始まった瞬間から我々狩人を見出し、慕い、従い、"導いて"くれていたのは最初から使者ちゃんでしたよね。
■カレル文字「導き」
かつて月光の聖剣と共に、狩人ルドウイークが見出したカレル
目を閉じた暗闇に、あるいは虚空に、彼は『光の小人』を見出し、いたずらに瞬き舞うそれに「導き」の意味を与えたという。
故に、ルドウイークは心折れぬ。ただ狩りの中でならば
・目を閉じた暗闇とは夢の事、ルドウイークは教会の狩人であり月の香りの狩人ではありません。故に狩人の夢と使者の事を知らなかったのではないでしょうか?
しかし、それでも尚彼が英雄たらしめた狩人でいられたのは目を閉じた暗闇(夢の中)で我々月の香りの狩人と同様に光の小人(青ざめた月の使者)を見出せたからではないのでしょうか。そして青ざめた月のエフェクトとルドウイークが見出したのはいずれも「月光」と繋がります。
また、ヤーナムや地下遺跡各地には使者を模したオブジェクトが多数見る事が出来るのでもしかしたら夢の中(目を閉じた暗闇)に小さな彼らを見る事が出来たのは一般的だったのかもしれませんね。カラスでも見えるんですから
おまけ
現実のフローラとはローマ神話に出てくる女神で正妻としての面目を失った神々の女王ユーノーに触れただけで女が自然に妊娠する「魔法の花」を与えたとする女神みたいです。たしかに狩人の夢には一杯花が咲いていますよね。この花の花弁の枚数は「7」、これは神秘を表す数字ですね。ここまでいくと流石に考えすぎの領域になるので割愛…笑
狩人の死血に芽吹く花やカビ(いずれも聖杯の儀式素材)はこういうのが元ネタなのかもしれませんね。誰かが正妻の面目を失って人間(正妻以外の妻)に子供を産ませる為に種子や胞子をばら撒いたのかもしれませんね。そしてそうやって生まれた子供の事を「落とし子」と言います。劇中で出てくる落とし子はローランの落とし子、古の落とし子、アメンドーズです。見方によれば「星の子」も落とし子ですね。
劇中と照らし合わせればこの女王ユーノーはオドンのモチーフなのかもしれません。
また、フローラはその地域に生育する植物の総称でもあるみたいです。ヤーナムで例えるならそう、何故か人から生えてくる死血花だとか胞子(カビ)だとか
ほおづき(人形)
劇中、ほおづきと人形が同一の存在であるという根拠は無いのですが幾つかの整合性を取ることは出来ます。ですので当考察では、ほおづきと人形は同じ存在の上位者として考えるものとします。これは断定出来るものではなく、あくまでも個人の解釈となる事をご留意下さい。
ほおづきは『血を遺志に替える』事が出来ますが、それが何故発狂へと繋がるのかと言うと、単純に『血を石に替えてる』だけです(笑)メンシスの悪夢で脳味噌に攻撃を喰らうと血の槍が突き刺さっている様に見えるのは、実は血が石化して体外へと噴き出している状態になります。
深く言うと血中にいる血の虫(百足)を攻撃しています、虫は暴れ回り体外へと飛び出ますが空中で石化(結晶化)します。ですので血の槍の先端は何故か刃の様な形になっているのです。この凝固した血が血石になるのでしょう。フレーバーを借りると「血中に溶けたある種の成分が、死後凝固したもので 結晶化していないものは血石と呼ばれる」
ちゃんと血中の"成分"が"死後凝固"した物って書いてありますね。
アメンドーズ
アメンドーズは執事にあたります、先程既に述べてしまいましたが、悪夢の拡張(扁桃体としての仕事)や侵入者が入らない様に門番をしたり撃退(扁桃腺の仕事を)したりします。また、バイトの勧誘等の広告塔(卵巣)にもなったりと割と多忙な方です。
劇中扁桃石というアイテムが手に入るのですがその見た目とアメンドーズの頭部は酷似しています。(そもそもアメンドーという言葉自体が扁桃という意味みたいです)扁桃腺というのは体内へウイルスが入らない為の器官ですので、悪夢に入るウイルスの門番や撃退を示唆している事になります。
扁桃体というのは脳の記憶を司る部分です。アメンドーズに見られるという事は記憶を覗かれてるという事になります。
卵巣というのは卵胞(狩人)を選抜し卵子(狩人)を子宮(悪夢)へと送りこんでいる事になります。
また、悪夢内では所々悪夢内を構成する石の様な物が割れていてその内は血液で満たされています。この事から悪夢内は物体というよりなんらかの生体で構成されている事が分かります。
推察すると、悪夢内は何か巨大な上位者の体内であると考えられないないでしょうか? 上位者や主人公を含む人間の特性が精子だったり卵子だったり子宮だったり血液だったり扁桃腺だったりと体内で構成される物質の特性と似ているのは何か世界その物自体が上位者(星)の体内であるかの様にも感じさせます。
▲終
ここまでお読みいただきありがとうございました。
一応Twitterやってます、こちらはブラッドボーンの妄想を爆撃する為のアカウントになっております。
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Bloodborneの考察に真実も答えもあろうはずはなく、故に得体は知れぬものだ。