Bloodborne考察(想見者うー)

Bloodborneの考察(ブラッドボーン/ブラボ)

悪夢やアメンドーズ等の考察



【悪夢とは何か】

この世界ではよく悪夢というワードが出てきますがしかし悪夢については殆ど触れられていません。どこへ行っても悪夢、悪夢、悪夢…終始悪夢が関わってくるのに情報が殆ど無い…なので悪夢とは何かまず与えられている情報を整理しましょう。

※今回の考察については断定はしません。あくまでも私はこう解釈していますよ。という事だけをご留意下さい。劇中で上位者や悪夢について明確に示されている部分はほっとんどありませんので"何があっても妄想の様なものさね"ということです。


●悪夢の性質

イメージがしやすい様に大雑把にどんな感じか先に述べます。

『悪夢とは上位者のお家です』

屋敷というニュアンスの方が良いでしょうか、屋敷には主人(青ざめた月やメルゴー)が居て主人(月の魔物)が屋敷を創ります。そして屋敷には召使いが仕えていますよね?その役割を担うのがゲールマンや人形(ほおづき)、アメンドーズ、使者にあたります。


補完

上位者にも格差があり、その中でも特別な存在を"偉大なる上位者"と呼び、これが"月の魔物"にあたります。

・分類:月の魔物=偉大なる上位者

・名前:青ざめた月、青ざめた血、メルゴー、ゴースの遺子


おまけ

メルゴーを日本語の人名で書くと、夢月子または夢星子になります。そのまんますぎて面白いですね。メルゴーは"夢"の"月"フローラの"子"供だったのかな?

メルゴーはキラキラネームだった?!


○悪夢のつくり方

・悪夢とはゲールマンやミコラーシュといった管理人が居ます

・主人(月の魔物)は管理人(ゲ)の※記憶を基に屋敷をつくります。記憶というのは過去ですから悪夢は大体過去の世界っぽくなります。

・その屋敷をベースにアメンドーズ(執事)が通りかかった人間の記憶を覗き屋敷を拡張したりしています。ですので悪夢は思ったより広くて、現実世界とほぼ重なる様に存在しています。


●召使い達の仕事内容

・屋敷に人間を招待するのが使者の役目です。灯りや墓標でワープしたりするのがそれにあたります。使者は劇中を見ても分かる通り結構イタズラ好きで色んな物に変身したり罠をしかけたりして遊んだりしています。

・主人公やメンシスの悪夢の中にいる大多数の人間は管理人(ゲ)が雇った「アルバイト」みたいなものです、雇える数に制限は無い様に思えます。

・ほおづきの仕事は人形の仕事内容を見れば見えて来ます。主人公(バイト)が持ってきた栄養(血の遺志)を人形を介して主人へと送っています、その見返りとして主人は人形を経由して主人公に力を与えます。「侍女」みたいなものですかね。

・また、人形(ほおづき)は使者と仲が良くて遊んだりしています。使者は変身が得意で人形の頭にくっついてメンシスの脳味噌の物真似をしたり、毒沼でゴースの真似をしたりして遊んでいます。

ほおづきが"らんらんらぁ~ん"と歌っているのは使者と戯れていたのでしょうか?そう考えるとなんだかほっこりしますよね。啓蒙(見え方)が変わると途端に愛らしく見えてきます。

■使者の贈り物(テキスト)

悪夢に潜み、狩人を慕う使者たちの、怪しげな贈り物 使用者は黒い悪夢の霧に包まれ、直後使者の姿を得る  それは『児戯幻想の類であり』大きな行動はその幻想を破ってしまう ゆっくりと移動するくらいがせいぜいだろう

・要するに変身は児戯(いたずら)なので使者たちはあんな風に不気味に見えても遊んでいるだけです(笑)そもそも私達人間と上位者である彼等の感性が同じだとは思えませんしね。


余談

現実にある植物のほおづきはお盆の時に、魂を運ぶ使者の送り火や、迎え火としての提灯になる役割を持っているみたいです。

ブラッドボーンとの類推をするならば使者が(主人公の魂を持って)送ったり迎えたりしてこれる徴になっているという訳ですね。

思い出して下さい、ほら、私達は狩人の夢や悪夢など様々な場所へワープする時、提灯(ランタン)に光を灯しそこには使者がいますよね?

ブラッドボーンの使者やランタン(提灯)、ほおづきは日本伝統のお盆がモチーフなのかもしれませんね。ちなみにお盆の終わりには精霊を送る為の"送り火"として提灯を燃やすみたいです。獣狩りの夜の終わりに狩人の夢の工房が燃えているのはそういった理由があるのかもしれませんね。

使者は人形と共に仕事をする「メイド」みたいな立ち位置でしょうか。


★使者の名前はフローラ?導き?

○人形のセリフ

・ああ、「小さな彼ら」は、この夢の住人です あなたのような狩人様を見つけ、慕い、従う… 言葉は分かりませんが、かわいらしいものですね

・夢の月のフローラ 「小さな彼ら」、そして古い意志の漂い どうか狩人様を守り、癒してください あの人を囚えるこの夢が 優しい目覚めの先ぶれとなり …また、懐かしい思いとなりますように…


☆まとめ

「彼ら」と複数に掛かっているのでフローラは複数体で存在している事が分かり、この彼らとは前者では「使者」に掛かっていて後者では「フローラ」に掛かっていますので、フローラは使者の名前である可能性があります。

もしくは、夢の月フローラの使者が小さな彼ら(使者ちゃん)とも取れますね。

狩人の夢は「青ざめた月」と邂逅して生じた悪夢ですので狩人の夢の主人は「青ざめた月=フローラ」と考える事が出来ます。

ちなみにゲールマンが戦闘中、月と交信しパワーアップした時に纏うエフェクトの「色」は「月光の色」です。またこの悪夢が始まった瞬間から我々狩人を見出し、慕い、従い、"導いて"くれていたのは最初から使者ちゃんでしたよね。

■カレル文字「導き」

かつて月光の聖剣と共に、狩人ルドウイークが見出したカレル

目を閉じた暗闇に、あるいは虚空に、彼は『光の小人』を見出し、いたずらに瞬き舞うそれに「導き」の意味を与えたという。

故に、ルドウイークは心折れぬ。ただ狩りの中でならば

・目を閉じた暗闇とは夢の事、ルドウイークは教会の狩人であり月の香りの狩人ではありません。故に狩人の夢と使者の事を知らなかったのではないでしょうか?

しかし、それでも尚彼が英雄たらしめた狩人でいられたのは目を閉じた暗闇(夢の中)で我々月の香りの狩人と同様に光の小人(青ざめた月の使者)を見出せたからではないのでしょうか。そして青ざめた月のエフェクトとルドウイークが見出したのはいずれも「月光」と繋がります。

また、ヤーナムや地下遺跡各地には使者を模したオブジェクトが多数見る事が出来るのでもしかしたら夢の中(目を閉じた暗闇)に小さな彼らを見る事が出来たのは一般的だったのかもしれませんね。カラスでも見えるんですから


おまけ

現実のフローラとはローマ神話に出てくる女神で正妻としての面目を失った神々の女王ユーノーに触れただけで女が自然に妊娠する「魔法の花」を与えたとする女神みたいです。たしかに狩人の夢には一杯花が咲いていますよね。この花の花弁の枚数は「7」、これは神秘を表す数字ですね。ここまでいくと流石に考えすぎの領域になるので割愛…笑

狩人の死血に芽吹く花やカビ(いずれも聖杯の儀式素材)はこういうのが元ネタなのかもしれませんね。誰かが正妻の面目を失って人間(正妻以外の妻)に子供を産ませる為に種子や胞子をばら撒いたのかもしれませんね。そしてそうやって生まれた子供の事を「落とし子」と言います。劇中で出てくる落とし子はローランの落とし子、古の落とし子、アメンドーズです。見方によれば「星の子」も落とし子ですね。

劇中と照らし合わせればこの女王ユーノーはオドンのモチーフなのかもしれません。

また、フローラはその地域に生育する植物の総称でもあるみたいです。ヤーナムで例えるならそう、何故か人から生えてくる死血花だとか胞子(カビ)だとか


ほおづき(人形)

劇中、ほおづきと人形が同一の存在であるという根拠は無いのですが幾つかの整合性を取ることは出来ます。ですので当考察では、ほおづきと人形は同じ存在の上位者として考えるものとします。これは断定出来るものではなく、あくまでも個人の解釈となる事をご留意下さい。

ほおづきは『血を遺志に替える』事が出来ますが、それが何故発狂へと繋がるのかと言うと、単純に『血を石に替えてる』だけです(笑)メンシスの悪夢で脳味噌に攻撃を喰らうと血の槍が突き刺さっている様に見えるのは、実は血が石化して体外へと噴き出している状態になります。

深く言うと血中にいる血の虫(百足)を攻撃しています、虫は暴れ回り体外へと飛び出ますが空中で石化(結晶化)します。ですので血の槍の先端は何故か刃の様な形になっているのです。この凝固した血が血石になるのでしょう。フレーバーを借りると「血中に溶けたある種の成分が、死後凝固したもので 結晶化していないものは血石と呼ばれる」

ちゃんと血中の"成分"が"死後凝固"した物って書いてありますね。


アメンドーズ

アメンドーズは執事にあたります、先程既に述べてしまいましたが、悪夢の拡張(扁桃体としての仕事)や侵入者が入らない様に門番をしたり撃退(扁桃腺の仕事を)したりします。また、バイトの勧誘等の広告塔(卵巣)にもなったりと割と多忙な方です。

劇中扁桃石というアイテムが手に入るのですがその見た目とアメンドーズの頭部は酷似しています。(そもそもアメンドーという言葉自体が扁桃という意味みたいです)扁桃腺というのは体内へウイルスが入らない為の器官ですので、悪夢に入るウイルスの門番や撃退を示唆している事になります。

扁桃体というのは脳の記憶を司る部分です。アメンドーズに見られるという事は記憶を覗かれてるという事になります。

卵巣というのは卵胞(狩人)を選抜し卵子(狩人)を子宮(悪夢)へと送りこんでいる事になります。

また、悪夢内では所々悪夢内を構成する石の様な物が割れていてその内は血液で満たされています。この事から悪夢内は物体というよりなんらかの生体で構成されている事が分かります。

推察すると、悪夢内は何か巨大な上位者の体内であると考えられないないでしょうか? 上位者や主人公を含む人間の特性が精子だったり卵子だったり子宮だったり血液だったり扁桃腺だったりと体内で構成される物質の特性と似ているのは何か世界その物自体が上位者(星)の体内であるかの様にも感じさせます。



▲終

ここまでお読みいただきありがとうございました。

一応Twitterやってます、こちらはブラッドボーンの妄想を爆撃する為のアカウントになっております。


https://twitter.com/BloodBorne_uu


Bloodborneの考察に真実も答えもあろうはずはなく、故に得体は知れぬものだ。