Bloodborne考察(想見者うー)

Bloodborneの考察(ブラッドボーン/ブラボ)

宇宙は空にある:考察レートSSS

アイテムテキストからの時系列の把握

 

エーブリエタースの先触れ

考察レートC

重要度S

 

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『かつてビルゲンワースが見えた神秘の名残

この邂逅は、"地下遺跡に宇宙を求めた"探究の”はじまり”となりそれは後の「聖歌隊」につながっていく』

 

▼先触れとの邂逅は地下遺跡の探究(墓暴き)の"はじまり"となった。

つまり、ビルゲンワースは地下遺跡に行く前に“既に先触れと邂逅していた”

 

ではビルゲンワースが神秘に見えた場所とはどこだろうか?

 

劇中でビルゲンワースが到達した場所と明示されているのは漁村でした。

 

このテキストを根拠に時系列で表すと

漁村→地下遺跡という流れになるのが分かります。

 

カレル文字「湖」

考察レートB

 

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『大量の水は、眠りを守る断絶であり、【故に神秘の前触れである】求める者よ、その先を目指したまえ』

 

▼このテキストでは神秘に見える場所は「湖」であることが分かる。

上記考察から神秘に見えた場所は漁村であることから

 

「湖」とは「漁村」のメタファーだと分かる。

 

ミコラーシュの言

考察レートA

重要度S

 

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『泥に浸かり、もはや見えぬ【湖】

宇宙よ!』

 

▼湖に対して「宇宙よ!」と呼びかけていることから宇宙は湖にあると推測される

 

湖は漁村のことであるから、漁村は現在、地下(泥)に浸かっていることが窺える。

 

つまり、医療教会が発足した医療教会初期、宇宙は地下にあるとされていた。

 

カレル文字「深海」

考察レートSS

 

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『深く【沈む様】に似ることから「深海」の意味が与えられた』

 

▼漁村にある海中からはヤーナムが沈んでいるのが見える。つまり沈んでいたのはヤーナムの方であったのだ。

 

ヤーナムこそが深海の世界であり、宇宙(超越的思索=神秘=湖=漁村)は空にあったのだ。

 

『宇宙は空にある』

考察レートSSS

 

上記考察より宇宙は"何故か"空にあったことが分かる。何故宇宙は空にあるんだ…分からない…

 

▼筆者の妄想ですが、これらの事象を説明するにはまず我々の住む地球の原理は通用しないということ。(ファンタジーなので当たり前ですが)

事実ブラボの世界で宇宙が空にあったとするとあの世界は何か巨大な大樹の上に大地がある様に思えますね。

 

一連の考察によって得た考察材料を元に更に考察は進む

 

『禁断の血とゴースの遺子』

考察レートSSS

重要度SSS

 

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エーブリエタースの先触れのテキストによる考察の時系列から

ビルゲンワースが最初に到達したのは漁村であった。

 

『獣のカレル文字』

 

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▼このテキストには重要な点が3つある

 

ビルゲンワースの学徒、筆記者カレルの残した秘文字の1つ

 

1.それは【遺跡の獣、その唸り声】の表音である

 

2.「獣」は、【最初のカレル文字】であり、同時に最初の禁字である

 

3.【血の発見】とはすなわち【望まれぬ獣】の発見であったのだ

 

以下、解説

 

▼2番から

獣の発見はビルゲンワース時代でも初期に見つけられたカレル文字であることが大前提となる。

このことから地下遺跡に宇宙を求めるよりも前に訪れた「漁村」に「望まれぬ獣=遺跡の獣」がいたことが示唆されている

 

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▼1番

それは遺跡の獣、遺跡の定義に漁村は当てはまる。ビルゲンワースは史学と考古学の研究をしていたとされるので遺跡の探求こそが元来ビルゲンワースの専攻であった

 

そして劇中に示される遺跡と地下遺跡について、獣の説明だけにおいて「地下遺跡」ではなく「遺跡」という言葉で説明がされている。

 

獣のカレルは「遺跡の獣、"その唸り声"」の表音である

 

獣は唸り声を上げていた

漁村ではもれなく唸り声を発し続けていた一匹の獣が居たはずです。

 

『ゴースの遺子』です。

 

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▼3番

獣の発見と同時に血の発見もしていた。

ゴースの遺子は血の聖体を持っているのでテキストとの整合性が取れている。

 

そしてちょうど、ビルゲンワースに所蔵されていたものに「禁断の血」という聖体があることから

 

【解】

即ち「禁断の血の発見」とは「ゴースの遺子の発見」でもあった。

 

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最早拡大解釈を重ねて重ねて重ねた妄想の先、故に得体は知れぬものだ

 

『筆記者カレル』の考察

考察レートSSSS

重要度C

 

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上記の見解から禁断の血がビルゲン初期に見出されたものであれば、自ずと元ビルゲンワースの学徒「最初の狩人ゲールマン」の時期もこれと同時期であると推測が立つ。

 

目測ではあるが禁断の血の造形は「葬送の刃」と型が類似しており、かつ血の肉塊の下地にあるのは「金属」であることから、ビルゲンワースに持ち帰られた「禁断の血」から摘出された「金属」が葬送の刃にて明かされている「隕鉄」だったと推測される

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閑話

ゴースは宇宙(隕石)に由来する上位者

 

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「獣(ゴースの遺子)の唸り声」を聞いたのは「カレル」であり、禁断の血の発見をしたのも「カレル」であるのに、それを持っているのは「ゲールマン」であり、「カレルの工房道具」も「狩人の夢」にあり、その型も「“狩人”の徴」であり、ゴースの遺子と同じ攻撃モーションをゲールマンがする事から

 

【解】筆記者カレルとはゲールマンの名前なのかもしれない。

 

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▲終

ここまでお読みいただきありがとうございました。

一応Twitterやってます、こちらはブラッドボーンの妄想を爆撃する為のアカウントになっております。

 

https://twitter.com/Bloodborne_uu

 

Bloodborneの考察に真実も答えもあろうはずはなく、故に得体は知れぬものだ。

 

 

メルゴーの乳母と月の魔物登場シーンにてコポコポと聞こえる水音の正体

メルゴーの乳母と月の魔物登場シーンにてコポコポと聞こえる水音の正体
 
DLC発売前、それは赤子と母体がへその緒によって繋がっている事の示唆なのではないかとされてきました
 
実はその正体がDLCにてそれとなく仄めかされていたんですよね
 
へその緒とは瞳を得る為のアイテム、つまり瞳の通り道
 
画像(聞こえる…耳をすませば…水の音が聞こえる…)
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その水音の正体は瞳の流れこむ音だった訳です、素晴らしき先人の叡智かなこれらは全て予見されていたのです。
 
つまり患者達は「啓蒙」が「瞳」へなろうとするその蠢きの音が聴こえていた
 
上位者の智慧、即ち「瞳の表音」こそが水の音の正体です
仏教では仏の智慧は水に例えられていたりします
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ちなみにウィレーム先生(瞳を持つ者)のムービーでもコポコポ音が聞こえるのはあまり知られていない。
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ブラッドボーンストーリー考察

ブラッドボーンストーリー考察


当考察はこれが正解だと断定しないものとする、劇中に散らばるテキストや描写やオブジェクトを広い集め妥当的な見解を不自然なくつなぎ合わせた拡大解釈をさらにつなぎ合わせストーリー形式で綴ったものである。

当考察では詳細な説明を割愛する、細部の考察は別記事で完了している為そちらを参照。


妥当性を判断する際に必ず恣意的なバイアスが掛かっている為、得体は知れぬものとする。


ブラッドボーンストーリー考察


▲:参照や引用したテキストと台詞

●:補説


〜ビルゲンワース編〜


★血の発見・漁村蹂躙


ビルゲンワースは史学と考古学の学び舎である。彼らは遺跡の研究をしていたがある時、ビルゲンワースのカレルが遺跡で「血の発見」をした。この血はビルゲンワースに持ち帰られ「禁断の血」と呼ばれる様になる


▲(引用):「獣」のカレル、アルフレート台詞

●(補説):遺跡=漁村のこと、この遺跡は地下遺跡と区別されている


★獣の発見・漁村蹂躙


カレルは遺跡(漁村)で禁断の血の発見と同時に右左回りの変態(獣化)をした「遺跡の獣(ゴースの赤子)」と遭遇した。即ち禁断の血の発見とは望まれぬ獣の発見でもあり、この血により獣の病が蔓延してしまったのだ


▲(引用):「獣」のカレル文字、「右左回りの変態」

●:補説

DLC漁村の悪夢は、筆記者カレル(ゲールマン)の血の発見の追憶

②禁断の血は老いた赤子が手に持っているピンク色の肉塊


★狩人と狩人の夢の始まり


カレルは持ち帰った禁断の血からへその緒と星に由来する隕鉄を取り出した。この隕鉄は後の葬送の刃となり彼の狩道具となった。

また、禁断の血から取り出したへその緒は「青ざめた月」と邂逅することとなった。そして狩人と狩人の夢が始まったのだ。


▲:古工房のへその緒、葬送の刃


★血族と女王アンナリーゼの誕生


血により獣と化し、人を超え人を失う血は禁断の血と呼ばれる様になり、ビルゲンワースの裏切り者がカインハーストに禁断の血を持ち帰った。そして女王アンナリーゼと穢れた血族が生まれたのだ


▲:アルフレート台詞、ウィレーム台詞


★ロマの誕生、ゲールマンの死亡


漁村から禁断の血を持ち帰ってから40〜60年(推定)が経ち、その長きに渡りゲールマンや古狩人達は獣狩りの夜の度に獣を狩り、弔い続けてきた。その獣から得られる血を、血の遺志を継承し続けながら…

また、そんな古狩人達の中からはゲールマンを慕い、師事する者達が現れてきた。女王の傍系である幼きマリアもまたその内の1人となった。マリアはアンナリーゼの孫にあたる子孫(傍系)である、カインハーストの控え室の壁には金髪の赤子を抱えている肖像画が飾られている。

ゲールマンや古狩人達(夢の狩人達)が獣狩りの夜によって継承し続けてきたこの赤き血は上位者の智慧が滲むものとされ、上位者へと近付いていくものだ。

ゲールマンは幾度となく繰り返される獣狩りの夜の夜明けに行われる介錯(血の遺志の継承)により、血の遺志に滲む上位者の智慧はやがて瞳へと変わる。即ち"上位者白痴のロマ"はこの時生まれたのだ。

しかし、ゲールマンは自らの脳裏に刻んだ「狩人の徴」により、血の遺志を忘却(秘匿)し、狩人の夢をやり直し、ゲールマンの魂(精神体)は忌々しい狩人の夢に囚われたのだ。友ローレンスとの約束(交信)を待ち続けながら…全ての出来事がまるで悪夢であったかの様に。

ロマが秘匿していた儀式とは獣狩りの夜の度に選抜された夢の狩人の血の遺志を介錯し続けて集まっていった宇宙悪夢的な血の遺志、青ざめた血である。

ゲールマンの肉体(ロマ)はローレンスらによって保護され、狩人の夢に囚われた彼の精神を解放する為に、ローレンスはビルゲンワースを離反し、彼を治療する為の"医療教会"を立ち上げる事となる。


▲:レイテルパラッシュ、マリアの狩り装束、古い狩人の遺骨、「継承」、血の穢れ、上位者の叡智、眷属の死血、ミコラーシュ台詞、狩人の徴、ローレンスの頭蓋、ゲールマン台詞、オドン教会のメモ、嘆きの祭壇、「月」

●:補説

①マリアが生まれたのはこの時期なので漁村蹂躙時にはまだ生まれてもいない、何故なら漁村で禁断の血を発見し、その血によりアンナリーゼが生まれ、更にその傍系(孫)がマリアなので漁村襲撃時にはまだ生まれても居ないことになる。ここら辺の世代考察からおよそゲールマンと古狩人達が活動していた年月を割り出せる→4〜60年

②青ざめた血は血の遺志のこと

③カレル=ゲールマンの名前、上位者化したゲールマンの肉体=嘆きの祭壇にあるロマの死体


〜ビルゲンワース離反後、医療教会発足・前編〜


★処刑隊と血族狩り


ローレンスは友ゲールマンを、狩人の夢から解放するという約束を果たす為に「星界への交信」を試みる。即ち星界とは狩人の夢がある場所を指している。そして後のローレンスの実験(交信)の後継者である聖歌隊は、宇宙は空にある。と気付いたのだ。つまり狩人の夢とはまさに我々のすぐ頭上、空(天)にある事となる。なればこそロマの秘匿していた…ゲールマンが忘却していた青ざめた血は空に漂っていたのだ。


『見たまえ!青ざめた血の空だ!』


交信は実験棟でロマ(ゲールマンの死体)の死血を拝領する事により行われた。被験者は穢れた血族の孤児達である。

上位者の血である禁断の血に近しい血を持つアンナリーゼの子供(穢れた血族)達に血の遺志を集めれば集める程、輸血すればする程上位者(ロマ=瞳を持つ者)へと近付くからだ。

そしてその場所である孤児院は学習と実験の舞台となってしまう…このことから「拝領(輸血)」が医療者と医療教会の象徴となったのだ。ちょうど実験棟の真下にはロマの死体が落下している。これは時計塔に埋葬されていたゲールマンの死体が星の小爆発(失敗作)によって崩壊した時によるものだろう。嘆きの祭壇のエリアで建造物の崩落跡が確認出来るのはその時のものだろう。


また、孤児達(血族の戦争孤児)は後の医療教会の密かな頭脳となり、聖歌隊を結成する事となる。

禁断の血は獣の病蔓延の原因となる事を知るローゲリウスはローレンス達の実験が…血の医療が繰り返され続ける事で、やがてこの街は獣により滅びてしまう事を悟り、処刑隊を率いて血族の長、アンナリーゼをカインハースト城に封印してしまった。故にローゲリウスは「血の救い(獣の病蔓延)の重石」となり、殉教したのだ。

ローゲリウスは一族を潰し、血の救い(呪い=獣の病)から世界を救った事となる。正義か悪か、愚者か賢者であるか、ただ我々だけは善くあるべきなのだ、車輪は…正しい運命なのである。


▲:ローレンスの頭蓋、彼方への呼びかけ、孤児院の鍵、「拝領」、実験棟オブジェクト、偽フカの装備と行動(彼方への呼びかけ、感覚麻痺の霧)、カインの流血鴉の装備と行動(カインの鎧、血の歓び、鴉羽のマント、教会の連装銃、古い狩人の遺骨)、一連のアリアンナイベント(へその緒、アリアンナの血、アリアンナのドレス)、医療教会上層の星の子の配置、一連のアデラインイベント(アデラインの血、台詞、アデラインの脳液)、アデーラの血、アルフレート台詞、車輪の狩人証、処刑隊装束

●補説

聖歌隊(実験棟の患者達)は処刑隊の血族狩りによって滅ぼされた血族の孤児達の可能性が極めて高いとされる


★墓暴きの時代と血の救いの源ヤーナム


ローゲリウスがアンナリーゼを封印し、血族を浄化してしまった事でローレンスは最悪の状態に陥った。ゲールマンを助ける為の血が、失われてしまったのだ。「禁断の血」はカインハーストに盗まれ、「穢れた血」へと薄まり、更に穢れた血までもがローゲリウスの封印により失われてしまったのだ。これらに代わる「血の源」が彼等には必要となった。そんな血の源を彼らは「地下遺跡」に求める事となる。何故ならかつてカレル(ゲールマン)が「禁断の血の発見」をした場所は漁村の悪夢であり、それは現在、ビルゲンワース時代の"史学と考古学の研究"により地下に埋もれている事が示唆されていたからだ。遺跡とは漁村の事であり、それは現在地下にあるので"地下遺跡"という事になる。


ミコラーシュ『ああ…ゴース、あるいはゴスム、我らの祈りが聞こえぬか、"泥に浸かり最早、見えぬ湖"』


ゴースの死体(禁断の血)が眠る漁村(湖)の探求、神(ゴース)の墓を暴く、墓暴きの時代がやってくる。

しかし彼等は結局、漁村…"遺跡の秘部"に到達する事は叶わなかった。大聖杯は遺跡の秘部に通じるものだ。遺跡の秘部に辿り着く事は出来なかったが、そこ大聖杯トゥメル=イルの最奥には、神の眠りを祀るトゥメルの末裔達と「血の女王ヤーナム」がいたのだ…漁村にあるとされる禁断の血までは到達出来なかったが、まさしくローレンスが探していた血の源が祀られていたのである。それを地上へ持ち帰り、医療教会と医療教会の血の救いが始まったのだ。


▲:アルフレート台詞、エーブリエタースの先触れ、ギルバート台詞、ゲールマン台詞、講義室の鍵、ミコラーシュ台詞、「湖」、トゥメルの聖杯、大聖杯、トロフィーヤーナムの女王

●:補説

①漁村のパラフレーズ(メタファー)

・漁村=遺跡

・湖(神秘の前触れ)

・ビルゲンワースが見えた神秘は漁村、つまり漁村=湖

・泥に浸かる湖→つまり遺跡は地下にある

・地下遺跡で到達出来たのは大聖杯まで、大聖杯は秘部に繋がる

・秘部=恥

・恥=漁村のゴースが眠る場所

昏いシモンの言うマリアが隠している「恥(秘部)」とは漁村のことを指している

・マリアの秘匿するそのものは漁村に眠る「禁断の血」の秘匿であり、血の救いの重石となりアンナリーゼを封印したローゲリウスや、同じく地下遺跡で血の女王ヤーナムを封印(神の眠りを祀る)していたトゥメルの末裔の思索と同じ事となる。つまり獣の病を蔓延させまいとする一派である。

この世界には血(神の血)に対する思索が2つ存在する。

神の血を「祀る(使わない)側」と「冒涜する(使う)側」である。

冒涜すると勿論呪い(獣の病)が蔓延してしまう、祀り続けるといずれ血は薄まり灰血病を引き起こす。トドのつまりどっちに転んでも救いがないことが分かる。


〜医療教会発足・後編〜


★血の医療の始まりと獣の病の蔓延


ローレンスらは地下遺跡から女王ヤーナムを連れ帰り、その聖体は医療教会の血の救いの源となった。獣の病が蔓延し、棄てられ焼かれた廃墟、「旧市街」では、かつて奇怪な病、灰血病が蔓延していた。そしてその病を治すべく行われた治療がまさしく血の医療、すなわち聖杯から持ち帰られたヤーナムの血の輸血だったのだ。

灰血病は神の血である赤き血液が足らなくなった者に発症する病だ。血が足りなければ「輸血」すればいい、至極当然のことである。だがそれは同時に、神の怒りに触れる事となり、獣の病蔓延の引き金となってしまう。血を輸血された患者達からは獣が生まれ、獣を狩る事で新たな血の遺志、即ち青ざめた血を集める事が出来るようになる。


『教会の狩りは、一種の医療行為であり、直接触れ、(血の遺志を)取り出すことこそが重要なのだ』


獣の病蔓延は、医療教会が上位者へと近付く為の瞳を、ローレンスにとってはロマに近付く為の血の遺志を手に入れる筋書き(一種の医療行為)だったのだ。

ローレンスは世界よりもただ1人の友を救う為の誓いを選んだこととなる。そんなローレンスが選択した惨劇を目の当たりにし遂に心が折れてしまった1人の女が居た…「時計塔のマリア」だ。


▲:デュラ台詞、ゲールマン台詞、アルフレート台詞、ヤーナム市街メモ、白い丸薬、病める&深きローランの聖杯、「穢れ」、冒涜の聖杯、医療者の長手袋、落葉

●補説

①血の遺志(神の血)を一杯集めると瞳が手に入るよ!言い換えれば瞳を得たロマに近付くよ!ローレンスと医療教会はどっちにしろ目的は同じなので医療教会全ての者達がゲールマンを救いたいと言う訳ではない。ゲールマンの為に動いていたのはローレンスとマリア位だろう、そしてマリアはその凄惨な実験に遂に心が折れてしまった。

②血の女王ヤーナムは神の血を宿す「器」である。故にヤーナムの血を拝領する事は神(ゴース)の怒りに触れる事となる。もっと噛み砕くと冒涜の根源はヤーナムではなくゴースの方、アンナリーゼも同じ原理で禁断の血を宿し血の女王となり、禁断の血は"穢れた血"となった。要約すると

・青ざめた血(ゴースの血)→禁断の血(ゴースの遺子)→穢れた血(アンナリーゼ&ヤーナム)→古い血(現ヤーナム)→灰血病(血のなき者)

※思考の次元を上げる事によって自ら血(智)を生み出せる異例も存在する、ウィレームとエーブリエタースである。

・神の血は拝領する度に穢れて(薄まって)しまい最終的には灰血病を患ってしまう。そして灰血病を治す為にまた神の血を輸血する羽目になる。

このブラッドボーンの世界はどう足掻いても血によって呪われる縮図となっている。


★ゲールマンとの別れ


時計塔のマリアは"ただ心が弱き故"に実験棟で繰り返される凄惨な血の医療の被験者である孤児達から目を背ける事が出来なかった。実験を統括するのはローレンスである。ローレンスは神の墓を暴き、持ち出した血の女王ヤーナムの血によりまた血の医療を繰り返すだろう。そんな事はもうさせない、そんな悲劇はもう許さない。マリアは自らの血を、炎を纏う程に熱い穢れた血を、ローレンスへ供する事を決めた。毒の滲む燃える血を…ローレンスを殺せばそれは同時にゲールマンの死が確定的なものとなってしまう。悪夢に精神が囚われたゲールマンはもう二度と戻ってはこない。ローレンスもまた苦しみ燃え溶けてしまうだろう。しかしマリアは人道主義を掲げる事にしたのだ。子供も獣もこれ以上犠牲にはさせないと誓う。例え自らが嫌った血刃に頼る事になってしまったとしてもだ。

彼女はかつて焦がれた師とその狩りの思い出(落葉)を暗い井戸に捨て、自らの血に依りローレンスの毒殺を試みたのだ。

そして遂にウィレームの警句を忘れ、血を恐れず血に酔いすぎたローレンスは初めての聖職者の獣となってしまう。

ヤーナムに顕現した超巨大な恐ろしい獣、聖職者の獣。その獣を狩る為に様々な工房が結束し医療教会が興った。教会の狩人が英雄と言われた時代の始まりである。


▲:落葉、マリアの狩装束、実験棟患者の台詞、ローレンス戦歌詞、時計塔のマリアが座っているテーブルの上にある杯、燃えるローレンス、ゲールマン台詞、ウィレームの警句、アイリーンの台詞、輝く剣の狩人証、ルドウイークの聖剣&長銃、宮崎インタビュー解答

●補説

宮崎インタビュー解答よりローレンスの頭蓋が医療教会の始まりとなった。正式に表立った組織として発足したということだろう。


★古狩人の消失


老ゲールマンの死亡(ゲールマンの肉体的な死、即ち魂が狩人の夢に囚われた事を指す)により代々夢の狩人達によって死者を弔う為の祭礼の儀(獣狩りの夜)は途絶え、獣狩り(祭り)は獣狩り(狩猟)へと流れが変わってしまう。

そして彼ら(古狩人)はある時を境に姿を消してしまったと言う。ゲールマンの狩り(葬送)を忘れた狩人達は血に酔い、獣を追い、皆悪夢に去っていったのだと。それは狩人の罪であったのだ。

▲:古狩人の装束、葬送の刃


★教会の狩人ルドウイークの台頭


ローレンスの獣化と並びに古狩人達の消失により獣を狩る者が皆次々と狩人の悪夢へと消えてしまった。そして目の前に立ちはだかるは人類が初めて見えた強大な恐ろしい獣、即ち聖職者の獣である。

この状況下で夢の狩人達に代わって老ゲールマンとは別の流れを生み出し、教会独自で獣を狩る組織を立ち上げたのが英雄ルドウイークである。またこれらの獣を狩る名目で様々な工房が統括された。その様は昏いヤーナム民にとっては輝かしい英雄に見えたのであろう。

これを機に医療教会の血に関する知識の独占が始まったのだ。


▲:ローレンスの頭蓋、ルドウイークの聖剣、輝く剣の狩人証、ギルバート台詞


★医療教会が2つの上位会派に分派


血に関する独占とヤーナム民から絶大な信頼と支持を得ていた医療教会は遂に惨劇を迎えてしまうこととなる。それは教会が発足してからどれくらいの時が流れた時期であろうか…聖歌隊(孤児達)が医療教会の密かな頭脳となり地下遺跡のイズから大聖杯を持ち帰りエーブリエタースに見えた時期だろうか、旧市街で獣の病が蔓延してしまったのだ、医療教会が血の救いという名目で施術してきた血の医療が呼び水となって。


●:補説

聖歌隊と思われる偽ヨセフカから推測すると狩人が英雄たりえた時代からおよそ2〜30年の時が流れている

▲:イズの大聖杯、白い丸薬、深きローランの聖杯、彼方への呼びかけ、孤児院の鍵


★旧市街の悲劇


旧市街では灰血病という血の濃度が薄まる病気が流行っていた、これを治療する為に医療教会は地下遺跡から持ち帰った「聖体ヤーナム」の神の血(青ざめた血)を市民に輸血した。この事によって灰血病は治ったが神に呪われてしまった、神の呪いとは獣の病の事である。

輸血という一種の医療行為が古都ローランと同じく獣の病の呼び水となり、旧市街は獣によって滅びの道を迎えてしまう。それに対応するべく医療教会は旧市街に煤けた狩人を送り込み獣の病の酷い蔓延と街を焼く浄化の悲劇が起こった、旧市街の封鎖だ。


▲:旧市街メモ、アルフレート台詞、ヤマムラ台詞、漁村民台詞、煤けた狩人の装束、ヤーナム街メモ、白い丸薬


★悲劇の終幕


この旧市街には青ざめた血の濃度がより濃く充満してしまっていた。これが要因となって赤い月(青ざめた血)が近づいてきていた。赤い月により旧市街は人と獣の境が曖昧になり獣が大量発生した。

しかし、本編では赤い月は秘匿されていた…「ビルゲンワースの蜘蛛、白痴のロマ」によって。同じく「ビルゲンワースの学長ウィレーム」は"ある時"月前の湖にある「秘密」を隠したと言う。

この湖に存在するのは「聖体ヤーナム」と「赤い月(青ざめた血)」である。これらを秘匿する為に秘匿の能力を持つロマのいる湖へとそれらを放り込んだのだ。

この"ある時"というのが即ち旧市街の"悲劇の終幕"となる。しかし耄碌としたウィレームには最早そんな事を成す活力はなく、必ずどこかに学長を支持する学徒が居たはずだ、これが聖歌隊、ビルゲンワース最後の学徒ゆりえとなる。

学長ウィレームは最初からこの悲劇を予見していたのだ。血を恐れなさい、血に頼っては駄目だ、それは人を失ってしまうのだと。


学長ウィレームの言『我ら血によって生まれ、人となり、また"人を失う" "知らぬ者"よ。かねて血を恐れたまえ』


全ての学徒に裏切られ、そしてその行く末を暗示し、その学徒達がしでかした尻拭いを粛然と行ったのだ。これにより悲劇は終幕となる。


▲:旧市街メモ、オドン教会メモ、月見台の鍵、ロマ撃破後ムービー、ウィレーム台詞、アルフレート台詞


〜本編〜


★メンシス学派の儀式


医療教会の上位会派の一派であるメンシス学派は"獣の業"を欲した、忌々しい不死の黒獣、獣を克服すればより上位の存在へと進化することが出来るからだ、今一度旧市街の惨劇を繰り返そうとする為、赤い月を呼び獣を蔓延らせる為にヤーナムの民達を攫い、血を一点に集め再誕者を創造した。自らの思考を律する瞳によって獣など克服して見せよう。

彼等は獣の不死性と膂力や雷光などの特別な力(獣の業)を利用しようとしていた。しかし獣になると意識は失われてしまう、この為に意志を律する思考の瞳を欲したのだ。

巨大なつぎはぎの人(再誕者)を造り上げ、それが赤い月により獣化すると最も恐ろしい獣が再誕する、それは最早獣の範疇を超え上位者に伍する存在となるだろう。

メンシス学派はつぎはぎの医療技術(移植手術=キメラ技術)を既に獲得していた。メンシスの悪夢に在る頭が挿げ変わった蜘蛛人間や犬カラス、カラス犬のキメラはそれの示唆であった。

獣化しその獣化した肉体に自分の頭をくっつければ上位者に伍する存在の完成である。

しかし、再誕の儀式は途中で阻まれその悍ましい肉体だけが顕現した。魂、その精神はメンシスの悪夢に置き去りとなったままだ。ならばこそ今宵の「獣狩りの夜」はメルゴーの乳母というメンシスの造り出した獣を狩り、夜明けを迎える事となる。


●:補説

本編の獣狩りの夜明けは再誕者(肉体)+メルゴーの乳母(再誕者の精神)+ミコラーシュ(操縦士=思考を律する者)を狩り、完遂される。

▲:ミコラーシュ台詞、〔ヤハグル三銃士の持ち物、ヤハグルに散らばるアイテム群、ローランの聖杯の場所(どれも黒獣や獣の研究を示唆するアイテムや武器が散らばっている)〕、獣の抱擁、ゲールマン台詞、メンシスの悪夢の敵(移植技術=キメラ技術の示唆)


★青ざめた血(血の遺志)を求めよ


主人公は地上にあるほぼ全ての青ざめた血を回収してしまった、残るは宙(狩人の夢)で全ての青ざめた血を継承しそして忘却(秘匿)しているゲールマンのみとなった。青ざめた血を有する者はその濃度が濃くなればなるほど真の上位者(三位一体)へと近づいていく。

今ここ狩人の夢に、過去全ての獣狩りの夜明けの度に行われてきた介錯によって継承されてきた青ざめた血と、地上からほぼ全ての青ざめた血を回収(継承)して来た青ざめた血が存在する。それは最早宇宙悪夢的な血の遺志、上位者の死血へと昇華する。上位者の赤子が生誕するのも近い。

ゲールマンの遺志を継ぎ狩人の徴(忘却)によって人で在り(夢に囚われ)続けるのも良いだろう、その先に自分だけの内なる瞳(世界=宇宙)を得るのも良いだろう。人形だけがずっと傍に佇んでいる。


●:補説

宇宙とは仏教で世界を意味する、瞳を得るとは世界を俯瞰する瞳を得ること

三位一体(真の神)とは父であり、赤子であり、聖霊である。

聖霊とはブラッドボーンでは精霊、つまりナメクジ(軟体生物)にあたる

・3本目の3本のへその緒は三位一体のこれらに該当する

子:メルゴー(赤子)と繋がる臍帯

精霊:星の子(精霊=軟体生物)と繋がる偽ヨセフカ、アリアンナの臍帯

父:老いた赤子と繋がる臍帯→ゲールマンが青ざめた月と邂逅したとされる工房に置かれていたもの、青ざめた月と邂逅したタイミングは漁村発見時

・全ての上位者は赤子を失っている、つまり赤子をも内包している上位者の赤子が最も上位の存在となる

・三位一体の象徴「プロビデンスの目」がカレル文字「輝き」で示唆されている

▲:鴉羽の装束、ヤハグルメモ、「継承」、狩人の徴、血の穢れ、死血の雫、上位者の叡智、「獣」




▲終

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Bloodborneの考察に真実も答えもあろうはずはなく、故に得体は知れぬものだ。


漁村と湖と旧主の考察

漁村と湖の考察


■カレル文字「湖」txt

人ならぬ声の表音となるカレル文字の1つ、映り込む水面に似ることから「湖」の意味が与えられた

大量の水は眠りを守る断絶であり、故に神秘の前触れである

求める者よ、その先を目指したまえ  

●補完

①大量の水=湖

湖は神秘の前触れである、神秘を求める者よ、その先を目指したまえ


②湖には神秘が眠っている

本編では「月前の湖」とカインハーストの崩壊した橋の先にある「湖」の先はどちらも「血の女王(ヤーナム&アンナリーゼ)」が居たはずです。そしてこの両者はいずれも「獣の病の原因=秘密」に帰結しました。  では漁村(DLC)の場合はどうなるのでしょうか?ここに全ての答えが眠っています。DLCは本編で語られる事がなかった全ての元凶が眠っているんです。血の女王の秘密とやらが  

 

求める者よ、湖の先を目指したまえ、秘密は甘いものだ


▼獣の病の原因の考察はこちら

https://you0001.hatenablog.com/entry/2018/10/31/%E7%8D%A3%E3%81%AE%E7%97%85%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E5%BE%B9%E5%BA%95%E8%80%83%E5%AF%9F%EF%BC%88Blood_Borne/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%9C%E3%83%BC

 

■漁村入り口付近、漁村民台詞

ビルゲンワース⋯ビルゲンワース⋯ 冒涜的殺戮者⋯貪欲な血狂い共め⋯ 奴らに報いを⋯母なるゴースの怒りを⋯  

●補完

①ここで重きを置くべき点はビルゲンワースが漁村に到達したという事実です。では疑問を投げかけましょう、ビルゲンワースが見えた神秘とは一体なんでしょうか?実はこの答えが本編のアイテムテキスト内に眠っているんです笑

どう考えても宮崎さんは本編前からDLCの構想を既に完了してたと思います。と言うか本編で語られなかった答えが、明かされた事になります。あっ!ここそう言う事だったのか〜といった感じの  

 

■エーブリエタースの先触れ

かつてビルゲンワースが見えた神秘の名残

上位者の先触れとして知られる軟体生物、精霊を媒介に見捨てられた上位者エーブリエタースの一部を召喚するもの

この邂逅は、"地下遺跡に宇宙を求めた探究のはじまり"となり、それは後の「聖歌隊」につながっていく  

●補完

①かつてビルゲンワースが「見えた神秘」 上記の考察によれば神秘がある場所は「湖」と言う事になります。そしてビルゲンワースが到達した場所は「漁村」になります。 つまりDLCの「漁村」は「湖」のパラフレーズ、あるいはメタファーだと分かるのです。 そして「湖」の先にあるのが答え(秘密=神秘)です。


②秘密

漁村の先にあったのはゴースの死体ですよね、そしてゴースの死体から出てきたのは「老いた赤子」と「ピンク色の肉塊」でした。  

 

"死体漁り"とは感心しないな、だが分かるよ"秘密"は"甘い"ものだ  


秘密は甘い方だ

先に答えを言うと秘密は「ピンク色の肉塊」の方だ。


▼「老いた赤子」の考察はこちら

https://you0001.hatenablog.com/entry/2019/02/03/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E9%81%BA%E5%AD%90%E3%81%A8%E5%8F%B3%E5%B7%A6%E5%9B%9E%E3%82%8A%E3%81%AE%E5%A4%89%E6%85%8B

 

★アリアンナ&アデラインの考察

少し脱線する

■アリアンナの着ている装束、貴族のドレスtxt

今は廃れたカインハーストの古い血脈、その末端に連なった貴族たちの衣装である

①アリアンナはカインの血脈である、即ち穢れた一族だ  


■アリアンナの血

聖堂街の娼婦アリアンナの「施しの血」 「彼女の血は甘く」、古い医療教会の人間であればあるいは気づくだろうか、それはかつて教会の禁忌とされた血に近しいものだ

②彼女の血は甘く、禁忌の血に近い。即ち禁忌の血は甘い  


■アリアンナの産んだ赤子の落とすへその緒

穢れた血が、神秘的な交わりをもたらしたのだろう

③穢れた血族の穢れた血も甘い  


■アデラインの脳液

内なるものを自覚せず失ってそれに気付く、滑稽だがそれは啓蒙の本質でもある

自らの血を舐め、その甘さに驚くように

④アデラインの血もまた甘い=血族  


⑤漁村の死体漁りをした先にある秘密

秘密は「禁断の血」の事だ、本編の湖の先に居たのは「血の女王」であり、その穢れた血もまた禁忌の血に近しいものであり、等しく"甘く"獣の病の原因でもあった。ならば「禁断の血」こそが全ての獣の病の元凶と推考します。

 

■カレル文字「獣」

ビルゲンワースの学徒、筆記者カレルの残した秘文字 それは"遺跡の獣"、その"唸り声"の表音であり 「獣」の意味が与えられた 「獣」は最初のカレル文字であり、同時に最初の禁字である "血の発見"とは、すなわち望まれぬ"獣の発見"であったのだ  

●補完

①ビルゲンワースが見えた神秘の場所は「漁村」であり、そこにあるのは「禁断の血」だった筈です。では「血の発見」がもう何を示しているのか分かる筈です。 ビルゲンワースは"漁村"で「禁断の血」と「遺跡の獣」を発見したのです。 「老いた赤子」と「ピンク色の肉塊」を発見したのです。

「漁村」は「湖」のパラフレーズでもあった筈です。 そしてビルゲンワースが見えた神秘の名残(終)にその探求は「地下遺跡の探求」へと変わったのです。つまり「禁断の血」は地下遺跡ではなく「遺跡」にあったのです。  


■ミコラーシュの台詞 ‪

ミコラーシュの台詞は以下の事を説明しています。‬  

1.はあ⋯ ああ、ゴース、あるいはゴスム…我らの祈りが聞こえぬかー祈る相手  

2.白痴のロマにそうしたように我らに瞳を授けたまえー祈り(呼ぶ声)  

3.我らの脳に瞳を与え、獣の愚かを克させたまえー目的

4.泥に浸かり、もはや見えぬ湖…宇宙よ!ー祈る相手がいる場所  

●補完

①湖は泥に浸かっています

つまり、漁村(遺跡)は現在、地下(泥の下)にあると考えたのです。少なくともビルゲンワースの正装を着る医療教会初期の連中であるミコラーシュ含み、墓暴き達はそう考えていたのです。 ここでお気付きの方もいるかと思いますがビルゲンワースが到達した漁村もまた「悪夢の漁村」って事になります。故に彼らの宇宙の探求は地下遺跡へと変わったのです。

「宇宙は地下にある:医療教会初期」


②何故地下にあると考えたのか?

彼らも当然そんな突拍子もなく遺跡が地下にあると考えた訳ではありません、何故その様に考えたのかもちゃんとした理由があるし、描写もされているのです。それはビルゲンワースが史学や考古学に専攻する学び舎だったことから考察する事が出来ます。ヤーナムは人里離れた山間にある街であり、よく目を凝らして見ると灰が降り続いているのが観測出来るかと思います。ヨセフカ診療所から出て空を見上げれば直ぐに分かる筈です。この事からヤーナムは火山島であり遺跡は灰により埋もれたものだと考察出来るのです。

公式の説明は全て考察対象です。たった1文の説明と灰の降る街の観測から漁村が泥に浸かっている考察と結びつくのです。

これらと合わせて考えると"漁村(遺跡)のゴースの赤子(遺跡の獣)が生まれた時期"は、それ程遥か遠い昔の出来事だったと分かります。そう、1度文明が興り、滅びを迎え、また新たに文明が興る程度の長い年月が経っているのが分かるのです。

ヤーナムの前の文明はちょうど「トゥメル文明」とか言うのがありましたよね。そしてトゥメルは同じく地下遺跡と呼ばれていたかと思います。  

 

■大聖杯のテキスト

特に大聖杯は、遺跡の秘部に通じるものだ  

●補完

①秘部

地下遺跡の探求が「漁村」にいるゴースの探求であるのならば大聖杯は「秘部」に通じているとあります。つまり大聖杯の更に奥に「秘部」があるのです。


②トゥメルの番人

トゥメルの末裔の中に「旧主の番人」という番人が出てきます。番人がいる地下遺跡の更に先、奥の奥に漁村があるのだとしたら「旧主」は「漁村民」と推測出来ます。

頭を真っ白にして偏執を捨てて考えましょう。造物主である神が在るのだとしたら造物主より先に被造物である人が在るでしょうか?

人が魚人になったのではなく、魚人が「呪い」により人になったと考える方が妥当でしょう。だからこそ「旧主」ではないのでしょうか。


③シモンの台詞

注意することだな。秘密には、常に隠す者がいる⋯それが"恥"なら、尚更というものさ

シモンは昏い(無知の)狩人です。つまり、恥=秘部=漁村という言葉遊びだと分かります。  


■旧神の石碑

①メンシスの悪夢の辺境から下を覗き込むと漁村に沈没している船のマストを観測する事が出来ます。つまりこれは安易に漁村の上の階層にメンシスの辺境が位置する事が示唆されているのです。そしてメンシスの辺境には「大量の旧神の石碑」があります。もうお分かり頂けますよね?墓の下には死者が眠ります。「旧神の石碑」の下には「旧神」が眠っている筈です。秘部(漁村)の手前には「旧主の番人」がおり、「旧神の石碑」の下層には「ゴース」が眠っています。つまり、「旧主」らは漁村民、「旧神」はゴースの事だと考えられるのです。


②聖杯は神の墓を暴き、その血は狩人の糧になる…聖体を拝領するのだ

神の血は「狩人の糧」である…ゴース(神)の血は狩人の糧である、青ざめた血を求めよ、狩りを全うするために

 

★宇宙は空にある

最後になります。結果論的に言うと狩人の悪夢を攻略していくと漁村は空にあった筈です笑

え??どう言う事???となりますが「逆」だったのです。彼等は「間違っていた」のです。沈んでいたのは「漁村」ではなく「ヤーナム」の方だったのです笑  

■カレル文字「深海」

深く沈む様に似ることから「深海」の意味が与えられた

①深海の世界

沈んでいたのは漁村ではなくヤーナムでした。故にヤーナムは深海の世界なのです。 漁村の入り口の時計塔の針が開く時に時計塔の針が刺し示すカレル文字は「逆さまの深海のカレル」です。つまり深海は漁村から見て下にある。漁村の海の下にはちょうどヤーナムの街が観測出来てしまいます。


聖歌隊の気付き

本来の私達の学問(史学や考古学)であれば漁村あるいは神秘の前触れである湖は間違いなく地下に埋もれている筈なのですが、どこにも見当たらない。

そして聖歌隊の気付きは、かつて突然に訪れたのです。すなわち、地上にある我々のすぐ頭上にこそまさに宇宙があるのではないか? 沈んでいるのはもしかしたらこっちの方なんじゃね?  

 

まことに奇想天外な話である、宇宙が空にあるだなんて





▲終

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火薬庫の考察

火薬庫とヴァルトール考察


 ■:テキストからの引用や考察 

▲・:解釈、つまり人によっては異なる場合がある。妄想とも言う。 


 ★オト工房・考察  

■オト工房の発行する撃鉄の狩人証txt

オト工房とは火薬庫の前身となる古い工房です。独自の発想と、複雑な機構。そして奇妙な武器 「火薬庫」の哲学は、この頃既に息づいていたとあります。  

・オト工房は火薬庫の礎となった訳ですね、工房は会社みたいな物だと思って頂ければ分かりやすいかと思います。火薬庫という会社(工房)の昔の名前がオト工房という名前だったって感じですかね  


▲撃鉄の狩人証 

①撃鉄の狩人証をドロップする狩人は「獣の抱擁」を付けた狩人でした 

・つまり、オト工房の仕事は「獣の抱擁」の実験と何か関係しているかもしれないと推考出来ます 

■獣の抱擁txt

獣の病を制御する為に繰り返された実験の末「抱擁」は見出された。試み自体は失敗したが、その知見は確かに医療教会の礎になっている。この契約にある者は一時的獣化の効果も高まる 

・つまり、病を制御する実験は失敗はしてしまいましたが「一時的に獣化を高める」実験には成功した訳です。そしてその知見は医療教会の礎になったと言う訳ですね。 その知見、実験とはなんでしょうか?  

②撃鉄の狩人証のエンブレムはよく見ると「蛇」の造形をしています。ブラッドボーンに出てくる「蛇」を連想する場所は「禁域の森」ですね。「禁域の森」ではどんな事がされていたのでしょうか?  


★禁域の森・考察 

この場所を説明するテキストは「マダラスの兄弟」に関連するテキストにあります。  

■マダラスの笛 txt

禁域の森の住人、マダラスの双子の笛。腑分けされた獣を餌とし、毒蛇は途方もなく育った 

・マダラスの双子は禁域の森の住人であり、獣を食べて育っていたらしいですね。 


■腑分けの装束 

禁域の森の住人、マダラスの双子の装束。双子はともに狩人であり、獣を腑分け、持ち帰り、村人たちの禁忌の研究に供したという 

・双子の彼らは生きる為に獣を狩って食べていて、それと同時にその獣を禁域の森の村人たちの「禁忌の研究」に供していたらしいです。 

・禁域の森の実験の全貌が見えてきましたね  


▲禁域の森の実験 

まずは思考を整理します。 オト工房は撃鉄の狩人証のエンブレムの「蛇」と、それを落とす獣の抱擁の狩人から「獣の抱擁の実験」に関連している事が推考出来ます。そのオト工房が関わっていた「獣の抱擁関連の実験」は「禁域の森の実験」と繋がっている可能性が推測出来ました。 禁域の森ではマダラス達が「腑分けた獣を供し」、それが「禁忌の研究」に使われていたんですね。 "腑分ける"と"供す"と言う言葉はどちらも「食べる」為に使う言葉です。ですので獣を腑分けていた禁域の森の禁忌の研究では「獣喰らい」をしていたと考察出来ます。要約すると… 

・獣の抱擁の実験と禁域の森の"禁忌"の研究は「獣喰らい」の実験だったと考察出来ます 

・獣の抱擁の実験は失敗しましたが"一時的に獣化を高める"実験には成功していた様です。

この考察した知見から彼らが禁忌の研究で一体何を作っていたかまで追う事が出来てしまいます。1つを紐解くと色んなところが連鎖して繋がっていくブラボ考察の面白くも恐ろしいところでもあります。

 

■獣血の丸薬txt

獣血を固めたといわれる巨大な丸薬 故は分からず、医療教会は「禁忌」として関わりを否定している 飲んだ者を「一時の獣性に導く」 獣性は攻撃により、傷つき裂ける肉と返り血により高まり、それを続けることで更なる力と快楽を使用者にもたらすだろう。 

・本当にまあ都合よく「禁忌」と言う言葉と「一時的な獣性を高める」と言う言葉がヒットしましたね。 つまり、禁域の森では「獣喰らい」の実験で「獣血の丸薬」を「オト工房」が作っていた筈だって考察が出来ちゃう訳です。  そして禁域の森の実験が本当に「オト工房」が関わる実験だったとするならば、そのオト工房の責任者がいる筈です。 

そしてそれはまた、簡単に見つける事が出来てしまいます。その人物の名前は丁度、これまた丁寧にまあなんと「獣喰らいのヴァルトール」と言う名前で禁域の森に突っ立っていたかと思います。 更にヴァルトールが持つ獲物は"オト工房の後身"とされる「火薬庫」の腕となる「回転ノコギリ」です。つまり、ヴァルトールさんは、オト工房の実験の責任者であり、かつ火薬庫とも関わっている人物だと考察が出来ます。


 ■回転ノコギリtxt

工房の異端「火薬庫」の手になる異形の「仕掛け武器」 古い狩人、獣喰らいのヴァルトールの得物としても知られている。


★ヴァルトール・考察  

■官憲の服txt

かつて一匹の獣を追い、ヤーナムを訪れた官憲隊の制服。彼らは皆獣の餌食となり、生き残った一人が獣を喰らったという。 それはヤーナム民の好む類の噂話だ。高圧的で偏見に満ちた異邦人たちは、ヤーナムを理解せず、故にその闇に血の躯を晒す。なんと溜飲の下がることか  


▲官憲隊 

官憲というのは警察や役人という意味ですね。主に警察関係で使う言葉の様です。ヤーナムは人里離れた地方なので、もしヤーナムの外の世界を想像するなら山を下った都会の人達、官憲隊は謂わゆる都会人って事かもしれませんね。(ヤーナム民が最も嫌いそうな人種…) 要するに官憲のテキストは噛み砕くと 『獣狩りの夜(その闇)に出歩いてるから死んだんだろ(血の躰を晒す)wwザマァ(なんとwwww溜飲の下がることかwwww)wwww』って感じですかね。  


▲官憲隊とオト工房 

「オト工房」は都会の官憲隊達がヤーナムに適応する為に作った工房であったと推考出来ます。そういえばオト工房や火薬庫の武器は私達の住む世界に限りなく近い火薬や複雑な機構を使った近代武器ですしね。  


■官憲隊 

それはそうとこのテキストで最も重要なのは「官憲隊で生き残ったのは1人」ってとこです。官憲の服を着ているのは獣喰らいのヴァルトールですから前述の考察と合わせて考えますと、オト工房で生き残った最後の1人はヴァルトールって事になります。そして、「オト工房」は「火薬庫」の前身なのでヴァルトールは「火薬庫の社長」って事になります(笑)  


■火薬庫txt 

今は亡き「火薬庫」は嘯いたものだ 「つまらないものは、それだけでよい武器ではあり得ない」 

・ちょっとおかしい部分がありますよね。火薬庫は「今は亡き」とあるのに火薬庫の社長がヴァルトールだとするなら"生きてるじゃん"と感じるかと思います。ですからこの不自然な点もしっかりと別の考察で潰していこうと思います。  


▲火薬庫 

火薬庫の工房は亡くなってしまいましたがヴァルトールはまだ生きています。つまりヴァルトールは現在、"別のどこか"に所属を移した訳です。それはどこでしょうか?  


■長の鉄兜 

逆さにしたバケツのような鉄兜、恐らくは元の使用者がそうだったのだろう。片目だけ、のぞき穴が開いている。それは代々、連盟の長に引き継がれる証である。ヴァルトールは、もう長い間「虫」が見えなくなっていた 

・ヴァルトールは長の鉄兜を被っている事から連盟の長になった事になりますね。ヴァルトールの台詞からも一々説明はしなくても良かったですが一応ね。。。


■連盟員 

□カレル文字「淀み」txt

 連盟の誓い、「禁じられた獣喰らい」の内に見出されたというそれは 「淀み」の意味を与えられ、連盟の誓いとなった。この契約にある者は、別世界の狩人に協力し、狩りの成就に「虫」を見出す  それは汚物の内に隠れ蠢く人の淀みの根源。躊躇なく、踏み潰すことだ。 

・考察していくと結構ダイレクトにヒントは散らばってるものですね。上で考察していた禁域の森の「獣喰らいの実験」と結び付きます。その実験で獣の腹わたに「淀み」と言うものが見出され、それは「虫」だったみたいですね。

と、言うことは?禁忌の研究で生み出されたものは「獣血の丸薬」ですから、あれはもしかすると獣の腹わたに蠢いていた「虫」を固めたものなのかもしれないと考察が出来ますね。  


○連盟員と言えば「ヤマムラ」がいますね。ここからもヒントが拾えそうです。どう言う事かと言いますと、連盟の長はヴァルトールで、かつヴァルトールはオト工房の唯一の生き残りであり、オト工房は火薬庫の前身なのでヴァルトールは火薬庫の社長という考察をしました。ではそんな出自を辿ると「オト工房」の人間であるヴァルトールの同志であるヤマムラの持つ武器はなんでしょうか?


ヤマムラが持つ武器は右手に千景…左手に「貫通銃」  


■貫通銃txt 

工房の異端「火薬庫」の前身となる一会派 「オト工房の手になる長銃」   

・ビンゴですね、ヤマムラは連盟員でありながらオト工房の手になる貫通銃を持っています。つまりヤマムラは連盟でありながらオトの人間とも交わっていたと推考出来ます。そして、丁度先程考察した連盟の長であるヴァルトールは、もしかすると「オト工房」の人間であると言う考察と繋がります。おそらくヤマムラの持つ貫通銃はオトのヴァルトールから渡されたものなのでしょう。(妄想)  


▲古狩人デュラ 

さて、ヴァルトールは官憲隊のただ1人の生き残りであり、官憲隊の工房は禁域の森で獣喰らいの実験をしていた「オト工房」という考察をしました。そしてオト工房は火薬庫の前身なのでオト工房の唯一の生き残りであるヴァルトールは火薬庫の社長(創設者)ではないか?という風に考察をしました。

 では、そう考えると当然、ヴァルトールは火薬庫との交わりで知られる「古狩人デュラ」とも関わりがあったのではないでしょうか?  

■灰狼の帽子txt 

古狩人デュラの狩装束、ささくれた狼の帽子は、特に象徴的に知られていた。 工房の異端「火薬庫」との交わりで知られるデュラは、ごく優しく、そして愚かな男だった。故に旧市街の惨状に絶望し、狩人であることを止めたのだ 

・「火薬庫」との交わりで知られたデュラ、つまり上記考察内容から置き換えれば「ヴァルトール」との交わりで知られたとも取れます。 そしてこの「灰狼の帽子」は特にデュラの象徴として知られていました。  


■片目の鉄兜(長の鉄兜)txt 

逆さにしたバケツのような鉄兜、恐らくは元の使用者がそうだったのだろう。片目だけ、のぞき穴が開いている。それは代々、連盟の長に引き継がれる証である。 

・この鉄兜は代々、連盟の長に引き継がれていたもので、元の使用者は「片目」だけ、詳しくは「左目」が空いているので「初代連盟長」は「右目」が不自由だった狩人だと考察出来ます。 そして、ヴァルトールは連盟のイベントで鉄兜を主人公に継がせると協力の鐘に共鳴した際に"公式"で素顔を拝める事が出来ます。その素顔を見てもヴァルトールには特に右目が不自由な特徴はありません。つまり「初代連盟長」はヴァルトールの他に居る事が示唆される訳です。

言い換えると、右目が不自由である隻眼の狩人がどこかに居る事が示唆されます。そしてそんな都合の良い属性を持った狩人なんて居るの??と思われがちですが劇中でそんな属性を持った狩人が登場してしまっていたんですよ。  


▲灰狼の帽子 

この帽子は"右目"が包帯で覆われています。それは丁度、鉄兜の右目が隠されていた様に「初代連盟の長」の右目が不自由であった様に、古狩人デュラの「象徴」とされる灰狼の帽子もまた「右目」が包帯で覆われていたんです。この事から古狩人デュラは隻眼の初代連盟長だった事が考察できます。 そしてデュラが連盟の使命を次の後継者に託したのは現連盟長のヴァルトールという事になります。「火薬庫」との交わりで知られるデュラが連盟を託した相手がずばり『火薬庫の社長のヴァルトール』であった。と今までしてきた全ての考察がここに1つに集約しました。

そしてヴァルトールは火薬庫を捨て、連盟の長になりましたとさ。めでたしめでたし 


いや、どう考えてもヴァルトールアクティブすぎるだろ  


古狩人デュラ初代連盟長説 

ヴァルトール火薬庫の社長説




▲終

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ゴースの遺子の考察

ゴースの遺子と右左回りの変態考察  


○前提 

当考察では老いた赤子とゴースの遺子を別々の存在として考えている 

・老いた赤子:人型 

・ゴースの遺子:老いた赤子の持っている肉塊の方、禁断の血のこと。老いた赤子撃破後に出現する黒いモヤ 

・禁断の血:これは旧約聖書、創世記の禁断の智の果実がモチーフとなっていると考えれば分かりやすい 

・劇中老いた赤子を撃破してもHutedNnightmareのテロップは出ずに黒いモヤを攻撃するとそれが出ることから老いた赤子の本体は悪夢の根源ではなく、黒いモヤの方にこそあると考えられる。  


■トロフィー幼年期の始まりtxt 

自ら上位者たる赤子となった証「人の進化」は、次の幼年期に入ったのだ 

・逆に考えればこの事から「ナメクジ」が「退化」したのが「人間」だと分かる  


■カレル文字「変態」txt 

「血の発見」は、彼らに進化の夢をもたらした。病的な、あるいは倒錯を伴う変態は、その初歩として知られる 

・変態=進化の事 

・病的な変態=獣の病、獣化のこと 

・倒錯(逆さま)を伴う変態とは進化の逆さま、すなわち退化の事  


☆まとめ

右左回りのテキストにある倒錯を伴う変態とは「獣化」の事であり、「退化」の事 

血の発見によって倒錯を伴う変態をしている"存在"を見た 

・この存在とは?  


★血の発見で何を見(聞い)たのか? 

■カレル文字「獣」txt 

ビルゲンワースの学徒、筆記者カレルの残した秘文字、それは遺跡(漁村=湖)の獣、その唸り声の表音であり 「獣」の意味が与えられた。「血の発見」とは、すなわち望まれぬ「獣の発見」であったのだ  

・「血の発見」の血とはビルゲンワースが所持していたとされる「禁断の血」と考えられる。何故ならこの血はビルゲンワースの学徒、カレルと関連付けされたカレル文字の1つだからだ。(小声:特に断定出来るものではないのですが筆記者カレルはおそらくゲールマンの名前、カレルをゲールマンとして考えると、特に矛盾も起きず、すんなり受け入れやすいかと思います) 

・ビルゲンワースのカレルが発見した血

・ビルゲンワースにあった血は禁断の血と呼ばれている

・つまり、ビルゲンワースのカレルが発見した血とは禁断の血と考えられる


※参照

漁村と湖についての考察記事

https://you0001.hatenablog.com/entry/2019/04/30/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AF%E7%A9%BA%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%8B%26%E6%B9%96%E3%81%AE%E8%80%83%E5%AF%9F


上記考察から禁断の血の発見により、倒錯を伴う変態をした獣も発見したと分かる。そしてこの「獣」とは「遺跡にいた獣」のことである。 

・遺跡とは漁村の事であり、漁村に居た「獣」とは黒獣が纏うとされる青き雷光を落雷させた「老いた赤子」だと考える。  


☆まとめ 

筆記者カレルは遺跡(漁村)にあった禁断の血(ゴースの遺子)の発見によって倒錯を伴う変態を(獣化)した獣(老いた赤子)を発見した。 

遺跡には間違いなく「禁断の血」と「倒錯的な変態をした獣」と「老いた赤子」が居た筈だ。そして老いた赤子は"戦闘中"「唸り声(獣の表音)」によって「黒獣」が纏うとされる青き雷光を落雷させて見せた。 老いた赤子はゴースの体内から産まれてきた事が分かるので、上位者の内に宿るとされるゴースのナメクジ(精霊)が「禁断の血」を齧って右左回りの変態をした獣が最初の獣(人間)、老いた赤子(ゴースの赤子)と考る事が出来る。  


そしてこの漁村の一連の出来事がBloodborne(我ら人間、血によって生まれる)というタイトル回収なのだと考える 


 『知ってるかい?人は皆、獣なんだぜ…』




▲終

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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Bloodborneの考察に真実も答えもあろうはずはなく、故に得体は知れぬものだ。


白痴の蜘蛛ロマの正体はゲールマン説


★白痴のロマの正体はゲールマン説


正確にはゲールマンの死体(肉体)が「白痴の蜘蛛、ロマ」です  

ブラッドボーンには使用する事で「血の遺志」を得る事が出来る「死血の雫」と言うものがあります。今回の考察はアイテムのテキストではなく、その"効果"について着目します。まさかこんな所にヒントがあるとは思いもしませんでした、考えてみれば簡単な話だったんです。


■死血の雫 

使用により血の遺志を得る


■眷属の死血 

使用により名状しがたい血の遺志を得る 


■上位者の死血 

使用により宇宙悪夢的な血の遺志を得る  


死血は使用により血の遺志を得る物、それは「上位者の血に近付く程」より多くの血の遺志を得る事が出来るんです。 言い換えれば血の遺志を集めれば集める程、継承すればする程(※1)その狩人は上位者へ近付く事になります。 

ロマは上位者に連なる眷属の死血をドロップする事から上位者に片足を突っ込んでいるのが分かります。そして上位者と言うのはウィレーム先生曰く(※2)高次元の思考を持つ存在の事です。つまり血によって存在が上位者へと昇華するのであれば「血の遺志」にこそ上位者の叡智(知識)があると解釈する事が出来ます。

それって啓蒙の事じゃないの?と思う方、居ると思います。ここでアイテム血の穢れのテキストと効果に着目します。 


■血の穢れ 

血の狩人が「死血」の中に見出すという、おぞましいもの。「血の遺志の中毒者」、すなわち狩人こそが宿す確率が高いと言う。

効果:使用により「啓蒙」を得る 


・死血(血の遺志)の中には啓蒙(上位者の智慧)も宿っている訳ですね。簡単に考えれば獣を狩れば血の遺志を継承(獲得)出来るので狩りをすればする程、上位者へと近付く訳です。  


■カレル文字「継承」(※1) 

継承とは狩人の有り様である。すなわち血の遺志を継ぐ者だ。 


・血の遺志を継ぐ有様が狩人と言う事ですね。何も難しいことはありません。いつもの私達の事です  


■カレル文字「瞳」(※2) 

「瞳」はまた、学長ウィレームが追い求めた探究の象徴である。彼は人の思索のあり方に絶望し高次元思考者たるを目指した。自らの頭、脳の中に、「思考の瞳」を欲したのだ 


■へその緒 

かつて学長ウィレームは「思考の瞳」のため、これを求めた、脳の内に瞳を抱き、偉大なる上位者の思考を得るために… 


■上位者の叡智  

上位者と呼ばれる諸々の存在、神に近い彼らの失われた叡智の断片。かつてビルゲンワースのウィレームは喝破した 「我々は、思考の次元が低すぎる。もっと"瞳"が必要なのだ」 


・少し長くなりましたが思考の瞳が上位者の叡智なら、そのアイテムを使うことによって得られる啓蒙もまた上位者の叡智(智慧)って事ですね。  


☆さて、残念ながらゲーム内情報では上位者についてはここまでしか追う事が出来ません。この先は解釈に解釈を重ねてしまう形になるので想像の余地となってしまいます。所謂妄想ですね。  


ゲールマンは最初の狩人であり、長き(4~60年)に渡り狩りを続けていたと推測出来るので獣を狩る事によって得られる血の遺志を大量に所持していたと考えられます。

もちろん、その膨大な名状しがたい血の遺志というのは彼だけが獣を狩り、継承してきた血の遺志だけではなく、夢の狩人達を介錯する事によって全ての血の遺志を継承してしまっていた訳ですね。

そして「血の遺志」を得る程その狩人は上位者へと近付くことになってしまいます。ゲールマンはその後どうしてしまったのでしょうか?最早彼が名状しがたい血の遺志により上位者へとなってしまう事は避けられません、「血の遺志」を捨てなければ……ん…あれ?なんでしょうかこのデジャヴ…?


■狩人の徴 

脳裏に刻まれた逆さ吊のルーン。これを強く思うことで、「血の遺志を捨て」狩人は"目覚め"をやり直す。全ての出来事がまるで悪夢であったかのように… 


・狩人(ゲールマン)は全ての血の遺志(智慧)を捨て、夢で目覚めた(やりなおした)事が分かります。まことに都合のよい技術である。 しかし精神の世界である狩人の夢をやり直したところで肉体は現実世界、肉体の世界に置き去りのままです…(※3)


ゲールマンは狩人であろうとする為、血の遺志を全て捨てたのです。 前述の考察によると「血の遺志」とは「知識」だった筈です。ゲールマンは莫大な血の遺志により上位者化してしまいましたが血の遺志を全て捨て、夢をやり直した(※3)のです。 見方を変えると"上位者化した肉体は知識(血の遺志)を全て失った"のです。これってつまり上位者化した「肉体」は「白痴」になったって事ですよね?これが「ロマ」の正体です。  

余談:現実のジプシーの言葉でロマとは人間という意味だとかなんとか  


※3

さて肉体と分離したゲールマンは一体どういう存在なのでしょうか…答えはギリギリゲーム内テキストから見つける事が出来ました。  


■カレル文字「月」 

悪夢の上位者とは、いわば感応する精神である。 


・はい、これだけです。酷いことだ、頭の震えが止まらない。しかしこれは単純な話なのです。肉体から切り離された存在は夢で目覚めた「精神」なんです。 これ要するに精神体の事ですね。フロムで馴染み深いファントムの事です。元ネタはおそらく「我思う、故に我在り」で有名なデカルトの実体二元論です。

あ、簡単に言っちゃうと幽霊の世界です。


■青い秘薬 

それは脳を麻痺させる精神麻酔の類である。だが狩人は、遺志により意識を保ちその副作用だけを利用する。即ち己が存在そのものを薄れさせるのだ 


・何故「精神」が不安定になると「存在」が薄れるんでしょうね。夢の狩人である主人公もまた「精神体」である事の裏付けかと思います。 

夢にいるゲールマンは当然、夢をやり直したので自分がロマになった事なんか忘れている筈です。(ここ重要)


さて、この説はここから段々と本題へとなっていきます。ロマの正体がゲールマン(詳しくはゲールマンの死体がロマ)と仮定して考えると、物語の出来事を追っていくとどうしても不自然な点である「ローレンスとゲールマンの約束」と「ゲールマンの死体だけが見つからない点」やゲールマンという存在だけ消された様な奇妙な問題が解決していきます。この不自然さを感じていた人はかなり多いのではないでしょうか。


★劇中の状況分析 

1.ローレンスはゲールマンと約束をしている 


2.ローレンスは教区長で実験棟の学習と関わっている(瞳のペンダントより)

・実験棟では星界への交信(実験)をしていた(彼方への呼びかけより) 

・実験は失敗した、しかしそれは星の小爆発となり隕石を降らせた(同上)  


3.現実の大聖堂の奥、"実験棟の下層"にあたる嘆きの祭壇にはロマの死体がある 

・ロマは隕石を降らせる(ロマ戦より)。よって星界への交信の失敗はロマ(ゲールマンの肉体)との交信の可能性がある。


4.実験棟には拝領のカレル文字と共に頭の無くなった患者が徘徊している 

・拝領がその者の本質を得る行為であるなら、ロマの本質は蜘蛛であり蜘蛛とは脳が頭だけではなく胴体にも及んでいる生物であるから胴体だけとなった患者が動いている事の裏付けとなる。 

つまり実験棟の拝領とはロマの血の拝領である。その血を使い交信しようとする相手は勿論ロマ(ゲールマン)であり、これは「星界への交信」という言葉で説明がされているので交信する相手は「星界」に居ることが分かる。 深く言うと星界に囚われたゲールマン(精神体)との交信であると考える。よって星界とは「狩人の夢」の事でもある。

・また、更なる裏付けとして実験棟や聖堂街上層にはロマの様な外見のオブジェクトがいくつも設置されている。(実験棟の黄緑色の照明のオブジェクト)  


5.悪夢に囚われたマリアやミコラーシュやローレンスといった主要人物と思われる遺体の確認は出来るが、ゲールマンという重要人物の遺体だけ確認する事が出来ない。

仮にも最初の狩人であり、全ての工房の源流でもあり、様々なものに影響を与えた程の存在なのにどこにも痕跡を見つけることが出来ない。これはどう考えても不自然である。


6.ロマを倒すと赤い月が顕現するが、ゲールマンの撃破時もまた赤い月(青ざめた血=血の遺志)が顕現する類似性がある 。


7.ロマを倒すと人形が『狩人様⋯あなたから、懐かしさを感じます⋯ 』という台詞が追加される。

・主人公がロマの遺志を継承した直後に「懐かしい」と言う


●これらの仮説を通して考えると、ロマの秘匿とはゲールマンが集めた大量の血の遺志(青ざめた血)の事だと推考出来ます。そしてそれは「白痴(狩人の徴)」によって隠され(忘れ)ています。

狩人の夢にあるこの膨大な血の遺志(青ざめた血)は勿論ゲールマンだけが集めた物ではなく、代々獣狩りの夜の夜明けの度に行われてきた"介錯"によって全ての夢の狩人達から集めた(継承した)血の遺志でもあります。

ローレンスが実験棟の実験により交信しようとした場所は星界であり、その実験の後継者である聖歌隊は宇宙(星界)に交信を始めたのです。

宇宙が空にあり「狩人の夢」であるのならば、空はゲールマンが夢の狩人と共に集め、そして忘却(秘匿)している悍ましい「青ざめた血の空」になるでしょう。


『見たまえ!青ざめた血の空だ!』


また、実験棟患者アデラインより教会の警句がウィレームの物ではなく「血の渇きを恐れよ」に変わっているのもこの示唆でしょう。

この言葉はゲールマンを助ける為に必死に踠き、ゲールマンを救おうとする教区長ローレンスその本人の言葉であるからだ。ゲールマン(ロマ)の血の渇きを恐れよ。医療教会の象徴が「輸血液」というのはここから来ていると考えられます。


★主人公がオープニングムービーで血の遺志(青ざめた血)を少量輸血された際に現れた(見えた)獣は、エンディングで大量の血の遺志(青ざめた血)へと変わり、瞳(啓蒙=見え方の違い)を得た狩人にはその青ざめた血の姿が形容し難い月の魔物の様に映ったのでしょう。


『青ざめた血の考察』

https://you0001.hatenablog.com/entry/2018/10/31/%E7%8D%A3%E3%81%AE%E7%97%85%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E5%BE%B9%E5%BA%95%E8%80%83%E5%AF%9F%EF%BC%88Blood_Borne/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%9C%E3%83%BC



▲終

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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