Bloodborne考察(想見者うー)

Bloodborneの考察(ブラッドボーン/ブラボ)

我ら血によって人となり、人を超え、また人を失う


●かつてビルゲンワースの学長ウィレームはこう言いました

『我ら血によって人となり①、血によって人を超え②、また血によって人を失う③』

この警句を③から順に紐解いていきます。


③血によって人を失う

人を失うとは獣になるという事です。獣の病蔓延の原因となっているのは医療教会の血の医療の源です。そしてそれは、地下遺跡から持ち帰った(聖体※3)ヤーナムです。

つまりウィレームの言った血とは"ヤーナムの血"の事です。


②血によって人を超える

人を超えるという事は主人公の様な力、さらに不治の病を治す程の不死の力を得る事です。ヤーナムの血は人を超えます。


①我ら血によって人となった

本記事はこれについて言及します


★ウィレームの言うこの血が③=②=①の関係で成り立つなら虫食い算的に我らヤーナムの血によって人と成ると解釈出来ます。


●ヤーナムとは

○血の本質

血は生き物を規定する様に血にはその宿主の本質(啓蒙)が宿っています。即ち拝領(輸血)とはその者の本質(啓蒙)を得る行為です。

例えばエーブリエタースの血を輸血すれば軟体生物になるし、ロマの血なら蜘蛛になります。ではヤーナムの血では…?


『獣になります』


ヤーナムの本質は「獣」です。でもおかしいですよね?ヤーナムの本質が獣ならヤーナム自身が獣でなくてはおかしい事になりますよね?

簡単な事です、とっても簡単な事なんです。人間て獣ですよね?

『知ってるかい?人は皆、獣なんだぜ…』


あまりにもシンプルにダイレクトすぎて逆に困惑するかもしれませんがこれが真理というものです。

『真実とは時に狂気に似て、愚者の理解とも無縁である。』


ここで終わっていたならどんなに楽だったか…しかし、劇中およそ人と思われる者にヤーナムの血を輸血すると獣になってしまいます。つまり、逆説的に考えるとヤーナムは既に"何者かが獣になった姿"という事になります。


★血を拝領する事により変態を遂げるとするならばヤーナムは一体何から血を拝領したのでしょうか?ヤーナムは一体何者の血から獣になったのでしょうか?この疑問を主軸に漁村の秘密について考察していきます。


●漁村の悪夢

○狩人の悪夢へ囚われる際、ムービーが入りナレーションが流れます。

『だから奴らに呪いの声を、赤子の赤子ずっと先の赤子まで(全ての血のなき者達よ)』


この事から、何者かが赤子の赤子、すべての血のなき者達に呪いを懸けている事が分かります。これを紐解く真実も実は狩人の悪夢に直球で語ってくれている方がいます。

ヤマムラです。真実とは狂気ですからヤマムラは真実に触れたから狂ったのでしょうか?狂ってしまったから真実に触れたのでしょうか?

『獣は呪い、呪いは軛』


○呪いは獣、獣は軛…

・獣は軛、これは狩人の悪夢に掛かっている言葉です。この獣とは獣狩りの事でそれは狩人の業の事です。軛(呪い)とは悪夢に狩人を縛る物でもあると言う事ですね。

・獣は呪いとは獣の病の事です。これは漁村に掛かっている言葉ですね。


○呪われた対象は血の無き者

呪いは獣ですから獣化の対象は血のなき者とその赤子達になります。

話を戻すとヤーナムを呪った者の答えが漁村に居る事になります。

ん?ってなった方これならどうでしょうか?

『獣の病の秘密が漁村に居る事になります』

ですからヤーナムを獣にした本当の真実が漁村に居る事になります。

※余談ですがマリア曰く秘密は"甘い"様です。劇中で"甘い"と言う表現は全て血に対してのみ掛かっている特別な言葉だったりします。


○ゴースと老いた赤子

もう見えてきましたよね、漁村に出自不明の人型は老いた赤子しか居ません。即ちゴースが呪った対象は老いた赤子です。言葉を替えるとヤーナムを呪ったのはゴースです。


・赤子の赤子ずっと先の赤子まで呪いの声を

・呪われているのはヤーナムと、その血を拝領した人間です

・ゴースが生んだ呪った赤子、即ち老いた赤子は人型(獣)です


★まとめ

老いた赤子とはヤーナムの事で、ヤーナムの赤子達が私達人間です。

つまり、ヤーナムは私達人類の祖先です。


●ゴースの赤子が海へ帰る…

漁村の海から下を覗くとヤーナムの街が見下ろせます。ヤーナムは海へ帰り赤子(人)を生み、トゥメルを興しそれはやがてヤーナムの街へとなっていきます。(深海の時代)

ヤーナムは人間の祖先です。その赤子達も呪われた血を拝領すれば呪いに罹ります。赤子の赤子ずっと先の赤子まで。


●血の無き者

それでは、一体何が老いた赤子(人=獣)になったのでしょうか?

○老いた赤子を倒すと寄生虫をドロップします、寄生虫は寄生した対象の体内に胎児が居た場合、胎児へ寄生する場合もあります。

苗床のカレルより『星の介添えは内に精霊を宿す』

とある事からゴースもまた内に精霊を宿していた事が推察出来ます。

精霊とは軟体生物の事でナメクジみたいな連中です。

○主人公が幼年期のはじまりエンドで、へその緒を使い赤子へ生まれ変わった時、一体何に生まれ変わりましたか?


ナメクジです


そう、つまり私達人間はナメクジが獣化した姿になります。


※詳しくは別記事の色々な箇所で考察(補完)しています。1つにまとめると文が膨大すぎて本質が薄れてしまいますからね


●話を最初に、1番最初に戻します。


『我ら血によって人となり、人を超え、また人を失う』


ウィレーム先生は最初から何もかも知っていたのではないのでしょうか?警句とは謂わばブラッドボーンを三行で説明していた事になります。



こちら今回の記事の書き直しの記事になっております。より鮮明に劇中のテキストのみで説明させていただいております。

https://you0001.hatenablog.com/entry/2019/02/03/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E9%81%BA%E5%AD%90%E3%81%A8%E5%8F%B3%E5%B7%A6%E5%9B%9E%E3%82%8A%E3%81%AE%E5%A4%89%E6%85%8B



▲終

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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https://twitter.com/Bloodborne_uu


Bloodborneの考察に真実も答えもあろうはずはなく、故に得体は知れぬものだ。